小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
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プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
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上が志李奈の日記。 下が寿の家族の劇団のHP。
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ー次の日ー
 生徒会室、やはり1番に来ていたのは俐羽だった。
 その後、咲乃、美希、優歌(優斗、優麻はこれませんでした)が入ってきた。
俐:「さて、みんな案はでたか?」
美:「う~ん。3人で考えたんだけど、今までにあそこに行った人に聞いてみるのはど
   ぅ??」
俐:「いや、それは無理だ。たいていは2週間たって記憶がない」
美・咲・優歌:「う~ん……」
俐:「ふふふ。そうおもってな。無事帰ってこれてる人のリストだ」
美・咲:「おぉ~!これで聞きこみすれば分かるかも!」
俐:「そうだな。では1人1人行ってみるか!」
 そう言って4人は1人1人当たっていった。が……
美:「うぅ~ん……みんな同じ。川をみてたら大切なものを捨ててもどってきてる、
   か」
 そして、4人はリストに目をもどした。
優歌:「ねえ、これなんだろ?」
 優歌が指さしたところにはこう書かれていた。


 2231:5:32   山田 太郎

 2231:10:9   明花(証言)


俐:「あきか……。3年の人だな。よし、行ってみようか」
 4人は3年C組の扉を開けた。
 そこには2、3人の人と明花さんがいた。
俐:「すまんが明花さん、時間もらえぬか?」
明:「は……はぁ」
 そう言い明花さんは廊下へ出てきた。
俐:「」
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美:「さっくん……大事なもの、無かったのかな」
 生徒会室で、30秒経過したのを、全員が確認した。呼吸が苦しくなるような錯覚を受けるほど、重い空気になっている。
 美希の言葉に応えられる人は、1人としていなかった。そして、自分から言葉を発せる人も、いなかった。複雑な面持ちで、皆がうつむく中、俐羽だけが苦い表情を浮かべている。身じろぎ1つしなかった彼女は、片手を腰から下ろし、腹をくくることにした。
俐:「みんな……聞いてくれ。私が前に言ったように、どう過ごそうとも2週間すれば
   帰ってくる。しかし……」
 聡が帰ることが判って、空気は少し軽くなった。複雑な表情から、安堵の表情になっていくのを見て、俐羽は言葉を切った。
 あらかじめ知らせておいたほうが……それとも---------------------
  俐羽が迷っている、ほんの短い間に、ほとんど動かない優歌の表情に明らかな動揺があった。
優歌:「戻って来たときには、もう記憶が……?」
 俐羽は黙って、ただ頷いた。
美:「じゃあ、さっくんは私たちのこと忘れちゃうんだ」
咲:「えっ……?ちょっ、ちょっと待ってよ!説明して!どういうこと!?」
優斗:「うむ。それにはわしらも同感だ。優麻もわしも事情を知らぬ。ひとつ、説明を
    頼む」
 俐羽は、咲乃や2匹だけでなく、全員を見据えて、はっきりと、それでも優しく説明した。自力で帰ってこれなかった場合の“大変なこと”とは、過去1年間の記憶を失くしてしまうことだと。
 複雑ではなく、今度は明確に、沈痛な表情を浮かべている。俐羽ですら、例に漏れることはなかった。
 数十分に感じられる数十秒の後、美希は、緩んだ左側の束ねた髪を、まとめなおしながら話し始めた。
美:「まあ、こんなお葬式みたいに暗くならなくても。死んだわけじゃないんでしょ?」
 皆は目が覚めたようになり、頷き合った。
咲:「そうだね。まだ生きてるもんね。じゃあ、記憶が戻る方法でも探そっか!」
俐:「ふふふ……そうだな、美希と咲乃の言う通りだ。そうと決まれば、早めに動いた
   方が良い。今日はもう遅い。明日と明後日は土、日と連休だ。各自で工夫して
   調べて来るように」
 生徒会室には、すこぶる元気な返事がいくつか響くと、しばらくして人気が失せていった。




ー次の日ー
咲:「ひょえー。よくねたぁー」
美:「そういえば、今日だよね。なんやかの儀式するのって」
優歌:「うん……」
優麻:「私たちはなにを捨てればいいのぉ?ですぅ~」
聡:「これはどうかなぁ。相沢さんと優斗と優麻は3人とも大切な存在だろ?相沢さん
   は優斗を、優斗は優麻を、優麻は相沢さんを大切と思えば……」
咲:「もどれるかも!」
 聡は自身ありげな顔で「そう」といった。
 みんんあそれぞれ順番に川へ行く。4人と2匹はそれぞれ大切なものをだす。
咲:「ごめんねAちゃん。かりたものだけど、けっこう大事にしてたんだ……」
美:「俐羽先ぱいの前でマンガなんか出すからそうなるんだよ」
咲:「う……っっ」
優歌:「たしかに……」
聡:「さあ。はじめるよ」
 1人1人、川に顔をのぞかせる。最初は美希、次は優歌、優斗、優麻。3人ともぶじかえれたようだ。次は咲乃。泣きながらもぶじかえれた。
 最後に聡……。が、顔を水面にうつし、先生の顔も、はっきりうつってる。
 聡の額から汗がふきでている。そう。まだ大切なものが見つかっていなかったのだ。
 流れる汗は、川へおちて波を作っている。
 聡は頭が真っ白になった。
 そのころ無事かえってきた、3人と2匹は、不安げに聡を待っている。
 すると、川がどんどん光ってきた。
 先生の顔もゆがんでいる。
 聡はその光のまぶしさにたおれてしまった。
 

 しかし、夜になっても俐羽は戻ってこなかった。
聡:「やっぱり……やばいんじゃないのか?」
咲:「…・…だね」
優斗:「でも、今出歩くのは危険だ。俐羽を信じて待っておるんだ」
優歌:「ねえ、みんな!!俐羽先輩からメールが!!」
美:「えっ、本当!?てか、毎日メールチェックしてたんかいっ」
聡:「どれどれ……生徒会のみんなへ……」
 そこにはこう書いてあった。
「生徒会のみんなへ
 私は無事だ。心配するな。今朝のことをざっと書く。消失事件の資料になるので、
 このメールは保存しておくように。では、顔を洗いに行ったことから話そう。
 私が 川に顔を洗いに行くと、声がしたのだ。何と言っていたのかは聞きとれな
 かった が、私は川に近付いた。すると水面に、私ではない人の顔がうつったの
 だ。しばらく見ていると、だんだんとはっきりしてきた。生徒会顧問の先生だった。
 驚いていると、先生は、一番大切なものを捨てなさい、と言った。私はいつのまに
 か自分の髪を切っていた。すると水面が光った。
 気づいたら、元の世界に戻っていた。というわけで、私は今、元の世界にいる。み
 んなも戻ってこられるように、明日の朝、顧問の先生がやったのと同じことをやろ
 うと思う。みんなも、同じ時間に今朝私がやったのと同じことをやってくれ。そのと
 きの注意だが、水面に私の顔がうつってから30秒以内に大切なものを捨てろ。
 でないと恐ろしいことになる。では、明日の朝8時にしよう。成功を祈る。
 雑文ですまん。さらば。
                                 生徒会長 船杉俐羽より 4/23」
美:「大切なモノ??何だろう。ってか、今日って23日なんだ!」
聡:「らしいな」
咲:「う~ん。捨てられるものなんてないよぉ」
美:「あるじゃん。宇宙人マンのマンガ。まだ燃やしてないよ」
咲:「だからあれは……!!でも……仕方がないか」
 優歌は先ほどからボーッと優斗、優麻を見つめていた。
優斗:「まっまさか、わしらを捨てる気か!?」
優歌:「違う。優斗や優麻も何か捨てなきゃいけないのかなって」
優麻:「私たちも?ですぅ~」
聡:「う~ん……」
 美しすぎる星空を見上げていると、いつのまにか、全員眠りについていた。
 休けいするべく、少し歩いた。
 すると、こしかけるのにちょうどいい岩をみつけた。
咲:「おっ!!!ラッキィ~~!!!!!ちょーどいい岩発見~~
 そして座ってみるが。
 1人・2人・3人・4人・・・・・・
 優麻と優斗は、優歌・咲乃のひざの上にのって、もう一人座れるスペースはない。
美:「さっくん。どいてー!!!!!」
 座れなかった美希が言った。
聡:「ヤダよっ!俺だってつかれてんだって!!」
咲:「さとしっ!ここは女の子にゆずってあげるべきでしょお?!」
 聞きわけのないことを言うんじゃねぇよ!
 と咲乃は後につけたした。
 すると、俐羽が立ち上がった。
俐:「美希ちゃん・・・・・・いや、これからは呼びすてにさせてもらう。ここに座ってい
   ろ。私は少し顔を洗ってくる」
 と言って俐羽は川の方に向かう。
 4人と2匹はその様子をただじっとみていた。
咲:「やっぱり、りっちゃん先輩って・・・やっさしぃ~!!」
美:「優しいし美人だし、もう言うことないよね、誰かさんと違って」
 咲乃と美希、さらには優歌までもが聡の方を見た。
聡:「な・・・何だよ、お前ら!!どーせオレはイジワルでかっこ悪い役立たずの最低
   な男だよっ!!」
咲:「うぬん、よく分かってるじゃん」
美:「まさにその通りだね」
聡:「・・・・」
優麻:「みなさ~ん、大変ですぅ~」
優斗:「俐羽がいなくなっておるぞ」
優歌:「えっ!?俐羽先輩が!?」
 4人と2匹は慌てて川へ向かった。しかしそこには誰もいない。
美:「りっちゃん先ぱぁ~いっ!!」
咲:「かくれんぼなんかしてないで出てきてくださぁ~い!」
聡:「船杉さんっ!!川で泳いでんのか?」
優斗:「・・んなわけねーだろ」
 みんなは辺りを探しまわる。すると、優麻が大声で叫んだ。
優歌:「どうしたの、優麻」
優麻:「こ・・・これ、俐羽さんの髪の毛ではないですか?」
 優麻が指した場所には、40cm程の長い髪の毛が落ちていた。
咲:「この天パーの髪は・・・俐羽先輩のものにまちがいないっ!!」
聡:「船杉さん、髪の毛が抜けおちて・・・そのショックでかくれているのか・・・?」
皆:「・・・んなわけねーだろっ!!!」
 優斗は聡の足を一発なぐった。
美:「だいいち、俐羽先輩の髪はひざまであるんだよ?これは切られたものだよ」
優歌:「切られた・・・、何のためにだろう」
優斗:「危ないめにあっておらんとよいのだが・・・」
咲:「危ないめ!?や、やめようよ、そういう想像は!」
美:「そうだよ。散歩に行ってるだけだよ!」
聡:「じゃあ、この髪は何?」
美:「そ、それは・・・急に髪が切りたくなったんだよ!」


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