一様完結ということなんですが・・・。
ボロナベ指差した方向には小さな女の子がいた。
女の子はこちらに気づいたらしく「ヒッ!」と小さく叫びトトトトッと走り出した。
あわててボロナベと若い男は後を付けた。
そこには表の門とは違いこじんまりとした木の扉があった。
すると、またムクムクと扉から今度はお婆さんの顔が生えてきた。
「今回のヒトは時間がかかりましたねぇ。普通のヒトは1時間とかからないのにねぇ。」
そう言い「はぁ・・・。」とため息をついた。
「まぁ、仕方ないわねぇ。開けてあげるようかねぇ。」
そう言いキキーッと扉は開いた。
ボロナベと若い旅人は中に入っり、お互い目をあわせひとしきり笑いあった。
そのあと、この村の村長に挨拶に行くと大きな扉と同じ顔の大柄な老人がいた。
「ふぉっふぉっふぉ!ここら辺には獣が多くてのぅ、一時期は莫大な被害を受けていてのぅ、まほーとやらを使って作ったんじゃ。なかなかのできだろぅ。特にあの顔が・・・フガフガフガ」
その言葉は途中で小柄なお婆さんにさえぎられてしまった。ちなみに、このお婆さんは村長のお連れ様で小さな扉のお婆さんでもあった。
「すいませんねぇ。このヒトこの話を始めると長いんでねぇ。」
なんだか凸凹コンビで楽しそだな~なんて思いながらボロナベたちはその場を後にした。
宿を借り(料金は若い旅人)二人で旅の話などをしていた。
「それにしても、この村は楽しいですね。」
「そうですね。」
それもその筈、この村のヒトは皆男は大男、女は小柄なのだ。この村の特徴らしい。
そして、二人の旅の話は夜遅くまで続いたとさ。
もぅ・・・。グダグダーーー。おなか痛いようーーーー。暑いようーーーー。
PR