小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
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プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
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上が志李奈の日記。 下が寿の家族の劇団のHP。
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何故だ。

何故奴の声が美沙の携帯から聞こえるのだ。


「あ、ああ。私はまだ寝ぼけてるのね!だから私の体調不良の原因の奴の声が聞こえるんだわ!あ、成るほどね~!」


『おいい!夢じゃねえし!しかも文章おかしいし!』


「夢よ、ゆめゆめゆめゆめ・・・」


『リアルだよ!いい加減戻って来いよ!』




せっかく現実逃避したのに、奴によって戻された。ああ、うざい、鬱陶しい。




「・・・・・・」


『いきなり無言になるなよな』


「・・・・・・」


『無視か』


「・・・・・」




さあ、私は何を言われても返事しないわよ!

さあ、早く美沙に代わりなさい!・・・いや、携帯を美沙に返しなさい!




『・・・返事、しなくてもいいから、聞いてくれ』


「?」


『俺は、お前に冗談とか、からかいで告白したわけじゃない。本気なんだ』


 


・・・信じられるかよ。

私はやっぱり、返事を返さなかった。返す必要なんて、無い。

だけど、成瀬はそのまま続けた。




『お前は覚えてねぇかもしれないけど、俺らあん時初対面じゃないんだ』




・・・・・・はい?

いやいやいや、待て。待ちなさい君。

いつ?どこで会った?

君の勘違いじゃないのかい?私は全く覚えがありませんが。




『中3の時、松ぼっくり公園で俺らは会ってる』



中3・・・松ぼっくり公園・・・?

中3の時松ぼっくり公園なんか毎日のように通ってたんですけど。いろんなチビ達と戯れてたんですけど。いちいち覚えてなんかいませんよ、そりゃ。


 

『俺には弟がいる。名前は大樹。今小学校1年生。そしてお前は一緒に遊んだことがあるはずだ、あの公園で』




大樹?

大樹・・・だいき・・・

成瀬大樹?



「・・・・・・え!?あれあんたの弟だったの!?」


『ああ』




うわっ!
思わず口開いちゃったじゃんよ!

しかも大樹くんが成瀬の・・・・・・弟・・・・・・?




『俺が親に言われて公園まで迎えに行ったとき、お前が居た。会話もした。』





・・・あぁ。

そんなこともあったかもしれない。

・・・曖昧だけど。





『そのときの、片桐の顔がずっと忘れられなかった。それで高校の入学式のとき、偶然見つけて今に至るってわけだ』


「・・・・・・は?」


『おまっ・・・!言わせるのか!?俺にあの恥ずかしい台詞を言わせるのか!?』


「・・・・・・は?」


『要はっ・・・・・・!ひ、ひひ・・・・・・・・・・トメボレ・・・・・・・ってやつだ!!!!!』




ひひトメボレ?

なにそれ、おいしいの?



って・・・・・・・・・・・・・・・・




「はあああああああああああああああああ!?」





なにいっちゃてるのですか!?

頭大丈夫ですか!?

ちょ、恥ずかしい恥ずかしい!聞いてるこっちが恥ずかしいって!





『ととと、兎に角、そういう訳だっ!今日お前の家行くからな!((ブチッ』


「うおおおおい!?ちょっ!?」






あいつ勝手にブチりやがったぜ!?

聞きました?奥さん!?

しかも家に来る・・・だと!?


ふざけるなああああああああああああああ!!!






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「ヘタレ」


「う・・・うるせぇ!」



言っちまった・・・

しかも電話で、あんな恥ずかしい・・・うああああ!!!!!



「恥ずかし~」


「うううううるせぇ!!!」


「でも、やっぱり久しぶり」


「・・・何が」


「小梅が男とまじめに会話してんの聞いたの」


「・・・?」


「理由は本人から聞いてよね。言うか知らないけど」




何だよ、それ。




「あの子、大変よ」


「・・・そんなの知ってる」


「あんたが思ってる以上に、穴は深いわよ」


「どういう・・・」


「はっ!」




こいつうううううううううううううう!!!

鼻で笑いやがったああああああ!!!!



よし、取り敢えず今日は片桐の家に・・・・


家に行って、確かめよう。






 






更新遅っ!

しかも乱雑すぎてごめ・・・

あと2回くらいで完結したい・・・!

雑文御免でござる!

さらばっ


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成瀬くんが私に冗談告白かましやがった事件…あぁもう長い!成瀬事件でいいや!!

……成瀬事件の次の日、私は学校を休んだ。つまり今日ね。

ズル休みじゃないよ!?
久々に体調が悪くなった。風邪かな―、とか思ったけど、昨日の事を振り返ってみると違うと分かる。明らかに精神的ですよね。

あれれ。私ってこんなにも弱かったっけ?

そんなこんなを今、私はベッドの上で考えております。携帯を無意味に右手に持ちながらね。


♪ドドドドドドドドド♪


「びぃやぁああ!??」


な、何事!?
とか思ったら着信か。伊達政宗のテーマにしてたの自分でした。忘れてました。びっくりしたなぁ、もう!

あああああ。
早くしないと切れちゃうや!


「はい?もしもし―」

『小梅?…あんたどうしたのよ?』

「美沙か!ん―…風邪?」

『…ふ―ん。今日日本史に真田幸村出てきたのに残念ね』

「なっ…なん…だと!?」


な に ! ?

私はそんな重要な時に休んでしまったのか?

しくじった!!!!!

真田幸村……!!
そんな神武将が出てきたというのに…私は…私は何てことを………!!!



「あああ!!這いずってでも行けばよかったあああ!!」

『夢子ちゃんも吃驚してたわよ?“戦国梅は―?珍しいわね―”って』


夢子ちゃんは日本史の先生で本名ではない。

凄く、物凄く“ゲゲゲの鬼太郎”に出てくるヒロインの夢子ちゃんに似てるから皆が付けたニックネームなのだ。


「夢子ちゃん…!戦国梅って………!!!」

『その通りじゃない』

「否定出来ない…っ」


戦国梅…!
旨そうなニックネーム付けやがって夢子おおおおおお!!


『あ、成瀬が毎放課教室に来てウザイんだけど。今も居るし』

「…知らんがな」

『あんたを探してるみたいだけど』

「…知らんがな」

『今私の目の前に居るんだけど』

「…知らんがな」

『あんたさっきから………あっ!』

「…え?美沙?」


美沙の声が急に途絶えた。
何事かと思い、私は美沙の名前を連呼した。

もしや…
先生に見つかった…とか?


『…片桐か?』


そんな私の考えは無惨にも打ち砕かれ、美沙の携帯からは私が体調不良になった原因である人物の声が聞こえた。






今回は携帯から更新!だから短いのです、はい。続きはもうできてます実は!まだ続くっす…!また早く更新できればな―、と!
 
こ わ い 。
 
どうしようもなく、途轍もなく怖いよ。
人を好きになる事が、人に好かれることが。
 
 
 
「冗談、だよね、からかってるんだよね、」
 
 
「冗談で言えることかよ」
 
 
「信じない」
 
 
「...え?」
 
 
「私、信じられない」
 
 
 
 
こんなこと、信じられるものだろうか。この私が。
 
男の言葉なんか、全部嘘、うそ。絶対そうに決まってるんだ。
実際私は体験してるから、中学の時に。
 
 
 
 
「嘘じゃねぇ!」
 
 
「嘘だよ!私の反応見て面白がってるんだ!そ、うだよ、そうでしょ!?」
 
 
「違げぇ!」
 
 
 
 
ほら、ほら。ムキになる。
否定した。嘘なんだよ。もう、嘘にしか聞こえない。
 
 
 
 
「冗談かます相手間違えたね!私じゃなくて、も、っと他の、可愛い子にやるべき、だったよ...!」
 
 
「あ、お、おい!!」
 
 
 
私は全力で駆け出した。さっきのゴリ本以上に全力で。
ゴリ本...真面目に恨むから。地獄の果てまで...!!
 
あぁ、もう涙が止まりません。
目頭が熱くなって、どんどん水滴が流れてく。私の体の中の水分が...!
 
 
 
 
「...わっ!」
 
 
 
 
全力で走ったら、こけました。運動神経ない私が走れば、まぁこうなるよね。
 
あ、鼻水が、垂れてきた。きっと人と会えないくらい、ぐしゃぐしゃな顔なんだろうな。鏡を見る勇気ないです。ただでさえ残念な顔してるのに。
 
 
 
 
「な、んだよ、もー......」
 
 
 
私はこけた体制のまま、床に向かって言った。傍から見れば異常者だろうな。
 
それにしても、何故、あの男は私に“好き”などと言ったのか。
冗談にしては性質が悪い。
 
もっと、こう...あったでしょ。“ぶっさいくやなー!”とかさ。そっちのほうがどれだけ楽だったろう。そんなこと言われたら殴るけど。
 
 
 
 
「...」
 
 
 
 
そのまま、私は無言で床を見つめ続けた。もちろん、涙が止まらないまま。
 
どれくらい経ったのだろう。私の目の前に足が。
 
 
 
足が。足が......?
 
 
......ん?足?
 
 
 
 
「なにしてるのよ?」
 
 
 
間違えるはずのない、大好きな親友の声。
若干焦ってる。
 
てか、何でいるんですか?
 
 
 
 
「なズビッんで...いるズビッの!?」
 
 
 
 
泣いている私はもう酷い。見れたものじゃない。鼻水だーだーだしな。
 
 
 
 
「...はぁー。家に帰ってアンタの家に電話かけたの。そうしたらまだだって言うじゃない?何か嫌な予感、して...さ」
 
 
 
あぁ。
美沙はいつもそうだ。
何よりも私のことをいつも第一に考えてくれて、何も言わずに手を差し伸べてくれる。
 
本当に、大切な友達、親友。
 
 
 
 
「...みさ...ズビッ!!!」
 
 
「だああ!汚い汚い!鼻水汚い!制服につく!!」
 
 
 
 
私は思わず美沙に抱きついた。鼻水が垂れたまま。
私も思う。汚いよね。立場逆だったら私も嫌だもん。
 
 
 
「だったらさっさと離れろこの馬鹿!」
 
 
「みざ...!さっきの優しさは何処へ!?ツンデレ!?ツンデレなの!?ズビッ」
 
 
「鼻水鼻水!あんた仮にも女の子なんだよ!?自覚しろ!」
 
 
 
 
美沙はそう言って私の腕を掴んで早足でどこかへ誘導した。
え?何処行くんですか?
 
 
 
 
「美沙...?」
 
 
「なによ」
 
 
「何処行ぐの?」
 
 
「保健室。ティッシュ要る。顔洗う。私に話すことある。」
 
 
 
 
全部肯定...!!
疑問系になってない!普通、「ティッシュ要るでしょ?顔洗うでしょ?私に話すことあるでしょ?」だよね!?だよね!?
 
 
 
「うるさい黙れ」
 
 
「私声に出してない!喋っでない!!」
 
 
「心がうるさいのよ心が」
 
 
「えええ...」
 
 
 
やっぱり読心術使えたんですか?
以心伝心ですか?あ、それはない。私美沙の心読んだことありません!
 
 
 
「分かるわよ。あんたの考えてることくらい。何年腐れ縁で一緒に居ると思ってるの?」
 
 
「...美沙!腐れ縁は余計...だよ!」
 
 
「うるさいわね!...あんたも私のことなんか、お見通しのくせに!隠したって小梅にだけはすぐバレるんだから!」
 
 
「...親友だもんね?」
 
 
「...親友だからよ」
 
 
 
 
嬉しくなった。美沙が、「親友」って言ってくれたのが。
いつも態度とかで示してくれてるのは分かってるけど、やっぱり言葉にされるとそれ以上に嬉しいと思える。
 
 
 
 
「美沙っ!愛してるー!!結婚しようー!!!」
 
 
「だっ!?ば、馬鹿!鼻水つくでしょ!?しかも嫌よ!あんたみたいな歴史ヲタと結婚なんかっ!」
 
 
「歴史じゃないよ!戦国だよっ」
 
 
「どっちも一緒よ!!」
 
 
 
 
やっぱり良い。最高だよ、友達って。
男なんかよりずっと信頼できるし、いつでも傍に居てくれる。
何も言わなくても大体のことは通じるし、分かる。
 
 
だから、成瀬のさっきの言動が分からない。
どうして私なのか、なんであんなこと初対面とそう変わらないのに言ったのか。
 
全く、理解できない。
 
 
「彼氏と親友、どっちを選ぶ?」そんなことを聞かれたら、私は即効で「親友」って答えるよ。
いつでも傍に居てくれるし、真剣に向き合ってくれる。
 
彼氏なんか、いつ別れるか分からないし、別れたらそこで終わり。
その後に残るのは大きな傷跡と喪失感だけ。
 
だから私は「彼氏」じゃなくて「親友」が良いんだ。
 
男は浮気する生き物。
それが、私の答え。
この先、一生変わらない気がする。先のことなんか、分からないけれど。







・・・久々すぎる更新。
私の中では、「3年くらい放置してたんじゃね?」ってくらい懐で温めすぎてましたごめんなさい!

えっと、なんか最終回っぽいけど、違います!続きます!
今度はチャキチャキ更新できると、いいなー・・・なぁんてテヘッ★←すんません

では、また続きを暖めに逝ってきまーす★★



☆飴夜☆


 
何だ、この胸騒ぎは。
私の思い込みすぎか?それとも、本当に・・・
 
 
「えぇい!!来るならこぉぉぉぉおい!!!」
 
「そうかそうか、片桐!やっとやる気になってくれたか!先生は嬉しいぞ~うん!あぁ、涙が止まらんよ」
 
 
 
え?
ちょ、あれ?
 
何で先生泣いていらっしゃるのかなぁ?
しかも今授業中だったりしたのかな!?
 
 
「梅子。今は我らが担任数学科担当、ゴリ本(岡本)の授業中だよ」
 
「片桐!お前のやる気を先生はしかと受け取ったぞ!さあ、この問題を解いてみろ!!」
 
 
 
ちょ、お前...!受け取らなくていいから、私数学に対して言ったんじゃないから!?
これはいじめか?新手のいじめなのか?
私が数学できないの知っててそう言ってるんだよな!?
 
ゴリ本オォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
「もとは小梅が悪いんでしょうが」
 
「・・・ぬっ・・・」
 
 
 
確かに。
私がいつものように真面目に授業を聞いていればこんなことにはならなかった!
 
くそう・・・!
なんたる失態!悲壮感だわ!
 
 
「・・・お前は常に悲壮感だ。しかも毎日授業左から右へ流れてるくせに」
 
「心読むなあ!」
 
 
すごいよ、凄いわよ我が親友よ!
心を読む技を駆使したのね!?
しかも左から右!?そんな器用なことしてたの?ある意味拍手ものじゃないか!
 
 
 
キーンコーン キンコーン
 
 
 
そうこうしている内に、漸くチャイムが鳴りました。
いやあ、よかったよかった。危うく本気と書いてマジと読む(古い)で数学の問題解かされるところだった...!
 
 
 
「片桐!次の授業は先生期待してるぞ!いつもお前、俺の授業左から右に流れてるから、全力で涙が出そうだ・・・!うっ・・・うぅぅ・・・!!」
 
「いや、だから、先生・・・私は数学に対して言ったわけでは「じゃあな、片桐!先生はこれから会議に出席しなくてはならないのだ!」
 
 
 
・・・って、人の話聞けよゴリ本オォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!!
 
 
 
「お、後一つ頼みがある」
 
「は?」
 
「教卓の上にあるプリント全部、数学研究部の部室に運んでおいてくれ!」
 
「教卓のプリンt・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 
 
 
WHAT!?
 
ちょ、訳が分からなさ過ぎて“What”が全部大文字に変換されたよ!?
 
 
 
「ちょ、あの先生!さすがにあの膨大な量を1人で運ぶのは無理d「じゃあな!頼むな!信用してるからな☆」
 
 
 
そして先生は巨大なコンパスを脇に挟んで全力で私の前から姿を消した。
あのコンパス、きっと職員室に付いた頃には絶対湿ってるだろうな。
だって、ゴリ本の脇汗と脇臭すごいんだm
 
ジャナクテェェェェェェエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!
 
ちょ、本気であれ1人で持てってか、持てってか!?
 
 
 
「しかたない。私も手伝ってあげようじゃまいか」
 
「み・・・美沙!!!」
 
 
 
流石我が親友!
泣けてきた、泣けてきた!
 
 
 
「おぉぉ・・・!心の友よぉぉ!」
 
「ジャ●アンか。」
 
 
 
突っ込みもナイスだZE☆
 
 
 
「さー!早くそれ運んでさくさく帰ろうー!」
 
「そうだn「美沙ー!」
 
「・・・ん?」
 
 
 
美沙が私に応答しようとすると、廊下からバタバタという音のオプション付きで大声が聞こえてきた。
 
 
 
「美沙・・・・・!はぁ、ぜぇ」
 
「何?落ち着こうか、すってーはいてーすってーすってーすってーすってー」
 
「すーはーすーすーすーすーゴホッゲホォッ!!!!!」
 
 
 
ちょ、アンタこの子殺す気ですか!?
てか、良く見れば隣のクラスの菜月ちゃんじゃないか。
 
 
 
「で、なによ?」
 
「ゲホッゲホッ・・・委員会の榊原先生がお呼びだびょん」
 
「その語尾止めろよ気色悪い。榊原じゃ行くしかないなー。小梅、って事だから頑張れ」
 
「え?は?え?」
 
 
 
ってーことは?
美沙→榊原に呼ばれる→美沙居なくなる→私1人で運ぶ
 
 
Nooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!
 
 
政宗さまが乗り移った気がした。
政宗さまが傍に居てくださるのなら私は幸s
 
ジャナクテェェェェェエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
「グッジョブ、小梅☆」
 
「小梅、頑張ってー、じゃー☆」
 
「いやぁぁぁぁぁぁあああ!」
 
 
 
さっきのゴリ本の如く、廊下を全力で走り去って行った美沙と菜月ちゃん。
 
また見捨てられた...!
しかも菜月ちゃん、絶対私が何を頑張るのか分かってないだろ。
ちゃっかり語尾に☆つけやがって・・・恨むぞ、
榊原ァァアアアアアアアとゴリ本オォォオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
「・・・さぁて、脳内突っ込みをしている場合ではないぞ、小梅。この膨大な量のプリントをどーっすっかな」
 
 
 
ガチで1人で運べって?無理?無理でしょ。
だけど、無理って言ってみると無理じゃない気がしてくる。
 
無理無理無理無理=可能可能可能可能
私の中で、何かが変換された。
 
 
 
「・・・・・・」
 
「よっしゃアアァァァァアアア!!!!!!!!可能ー!!!!!」
 
 
 
え、煩いって?気にしない気にしない。
気にしてたらやっていけないよ、人間は。
 
早く運んで、さくさく帰って政宗さまを拝もう!!!!!!!!!!!!!!
 
 
【小梅は政宗という単語で369%みなぎった。】(RPG風)
 
 
 
 
「み な ぎ る あぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!」
 
「うるせーな、お前」
 
「うおぉぉぉぉやかたさ・・・え」
 
 
 
 
今ドアから声聞こえなかった?
え、お化け?幽霊?お断りだよ?
 
 
 
 
「・・・お化けでも幽霊でも妖怪でもねぇよ」
 
「妖怪だなんて言ってないもん、心読まないでよ」
 
 
 
何?みんな何で分かるの?
私も身につけたいよ。美沙の心のうちとか読みたいよ。
 
 
 
「・・・て、ドS君じゃまいか。」
 
「・・・何だよそれ」
 
 
 
何の用ですか?
私に何の用ですか?
 
 
 
「・・・俺の名前知らねぇの?」
 
「知らない興味ない消えろ」
 
「酷どいな・・・片桐」
 
「何で私の名前知ってるんですか」
 
「俺、成瀬政弘」
 
「無視ですか」
 
 
 
しかも“政弘”だとオォォオオ!?
政宗さまと似たような名前しやがって・・・!!!!!!
 
悟ったよ。
 
私合わない、
ぜったーーいコイツと合わない!!!!!!!!!!!!
 
 
 
「そのプリント1人で運ぶのか?」
 
「それが何か」
 
「片桐さ、俺に冷たくねぇ?」
 
「気のせいです自意識過剰です消えろ」
 
「またそれか!!!!!!!」
 
 
 
何なんですか、早く帰れよ!!!!!!
下校時間とっくに過ぎてるだろーが!!!!!!
良い子はお家に帰って大人しくゲームで政宗様を敬って褒め称えてろっ!(それは小梅だけ)
 
 
 
「手伝ってやろうか?」
 
「はい?」
 
「プリント、1人じゃキツイだろ?」
 
「・・・いいです、遠慮致します」
 
 
 
 
コイツと2人で!?男と2人で!?
ムリムリムリムリムリ!!!!!!!!!!!!!!!!!これは可能にはならねぇよ、永遠に不可能だよ!!!
 
 
 
「別に見返りは求めねぇって!!」
 
「求めてたの!?とっ兎に角いいの、君は早く家に帰ってゲームしてなよっ」
 
「何故ゲーム!?てかマジそれお前1人じゃ無理だって」
 
「無理じゃないよ、可能ですからどうぞお構いなくぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!」
 
 
 
と、いうか。
何故言いながら近づいて来る!?
 
 
 
「本気と書いてマジと読むくらい大丈夫だからっ、早く帰りなよっ、てか近・・・」
 
「片桐さ、何で男子避けるの?」
 
「は・・・?」
 
 
 
ちょ、何言ってるのこの人。
確かに男子は避けてますけど?どうしてそれを成瀬くん・・・だっけ?が気にするの?
 
 
 
「なぁ、」
 
「避けてなんかないよ。・・・仮に避けてたとしても、成瀬くんには関係ないでしょ」
 
「関係ある。」
 
「はい!?」
 
 
 
な!?
私成瀬くんと今日初めて話したのよ!?
関係あるはずがないだろうがァァァアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
 
 
 
「あのですね、君と私は今日初めて話したわけなので、関係あるっておかしくないですかね」
 
「お前・・・!!俺ら喋ったの初めてじゃねぇだろ!?」
 
「・・・・・・えぇ!?」
 
 
 
え、いつ喋った?
やっべー思い出せねぇよ!!!!!!!!若年性アルツハイマー!?
 
それとも成瀬くんが若年性アルツハイマー?
 
 
 
「いや、片桐だろ」
 
「心読まないで」
 
「口に出てるから」
 
「え」
 
 
 
じゃあきっと今までのも全部!?
美沙・・・・・・
心読んだとか嘘つきやがってアノヤロー・・・・・・
 
 
 
「本当に覚えてないのか?」
 
「・・・残念ながら。・・・てかもうこんな時間!?早く運ばなくちゃ家に帰らなくちゃゲームして政宗さま拝まなくちゃさようならー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 
 
 
私はどうにかこの場を抜け出そうと早口で成瀬くんに告げ、プリントを頑張って持ち上げて教室を出ようとした
 
が。
 
 
 
「・・・・・・・あの」
 
「ん?」
 
「何でドアの前に立つのかな・・・」
 
「・・・・・・」
 
 
 
なにこの空気ィィィイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!
全ての生き物が動きを停止するくらいの冷たさだよオォォォォ
しかも近いよオォォォォオオ
ヤメテヨォォオオ
 
 
 
「あのね、成瀬く「俺」
 
「は?」
 
「片桐が好きだ」
 
「・・・え?」
 
 
 
 
あぁ、このことだったんだ。
私の嫌な予感。
 
さっきまでの私のオチャラケな叫びは一体何処へ消えてしまったのだろう。
 
鳥がバサバサと飛ぶ音が妙に耳に入る。
それと同時に、抱えていたプリントが一気に腕からすり抜ける。
 
 
 
 
その音が止んだ途端、私はどうしようもなく怖くなった。

_________________

人を、信じなくなりました。

どうして?

そんなの、分かりません。

答えになってないよ?

その答えが見つからないのです。
_____________________________








『Hey、小梅・・・俺は...』

『ま...政宗...?』

『俺は、小梅が...』

『うん、なに?』

『小梅、.....早く起きなさ~い!』


What?


「えええええええぇぇ!?政宗さまいつからオカンキャラに位置を変えたの!?」

「小梅っ!早く起きないと遅刻するわよっ」

「なんだよっ!本物のオカンだよ!畜生夢オチかよっ!夢でもなんでも最後まで聞きたかったよ!!」


・・・冒頭から失礼。
どうやら、私は夢をみていたらしい。政宗さまの。愛しの政宗さまの。


「何時までも寝ぼけてないで早くリビングに降りてらっしゃい!(カンカンカンッ)」

「うっ煩いよお母さん!いい加減フライパンとお玉もって起こしに来るの止めて頂きたいよっ」

「あら、定番じゃないの。朝起こすのにフライパンと、お玉。」

「...くっ」


そうなのです。
私の母は、毎朝フライパンとお玉を持って、私を起こしに来る一風変わった人なのです。

だけど、ご近所では評判の美人。
私も認める別嬪さんなんです、こう見えても。

しかも愛想は最高にいい、ご近所付き合いも最高、料理も完璧。
自慢の母です、と言いたいが、フライパンとお玉がある時点でもうOUTだよっ!
 
...だけどやはり美人だ。
この間なんか、20代位の人に告白されてた、ってゆう。しかも道端で。
もう43なのに、だよ?
これ、初めてじゃないんだよ、しかも。



「もう、お母さん煩いんだけど」


あれ、何時の間に入ってきたの姉?
不法侵入かな、うん。


「小町!小梅がまた寝ぼけてるのよ」

「何時までも寝ぼけるな!早く朝ごはん食ようよ、お父さんも待ってるし」
 
 
姉、朝からクールだよ、氷点下だよ。
いや、氷点下以下だよ。全ての生物が活動を停止する温度まできてるよ。
 
と、ツッコミはこのくらいにして、姉の説明をしよう。
 
私の姉は、これでもか!って程 び じ ん。
母に似たのだろう。
目は大きくて鼻も高くておまけに頭も良いときた!
この才色兼備がモテないはずが無い。
 
振った男は数知れず。ストーカー被害も数知れず。家に押しかけられたことも数知れず。私が利用されたことも数知れず。
果てしない、果てしないよ姉。
 
っと。早く着替えなければ学校に遅刻してしまう。
 
「はいはいはい分かったから、今行くから、着替えるからbackして速やかに私の部屋から退散しろ」
 
「...人を妖怪みたいに。早く来なよ?」
 
「はいはいはい、悪霊退散!」
 
 
美人親子退散!
もう悪霊の域だよ、私にとって!敵だ、全ての可愛くない子の敵だ!(私限定のな!)
 
 
そして私はすばやく着替え、階段を下りて皆の待つリビングの扉を勢い良く開けた。
 
「Hey!Good Morning!」
 
政宗さまの口真似をしながら、ね。毎朝恒例ですから。
 
 
「煩い。もっと静かに入って来い」
 
「Oh...」
 
ジーザス。父。
ドスの聞いた低い声、オールバックの髪型、頬の傷、そして目つき。
まさに893!(ヤクザ)
しかも黒いスーツときた!
 
これじゃどこかの組長じゃあねぇか。
毎日思うけどさ。
 
そして、お父さんも美形の類に入る。
スッとした鼻、キリッとした目、低い声。
女の子の憧れだね、これは。
これまたご近所でも評判の美男子らしい。いや、私も認めよう。素直にかっこいいから。
 
この前なんか、女子高生(私と同じくらいの歳の子)に囲まれてたし。
私目撃したときビックリしたよ、リアルに。
だけど、お父さんはお母さん一筋(てゆーかゾッコン)だから相手にしてなかったけどね。
 
どうやってあんな美人の母をGetしたんだか、不思議だよ。
それは逆も言えることだけど。
 
 
ここまで言えば、もう分かるでしょう。
私の家族は美形一家!
だけど私は美形じゃないから、私を除き美形一家!
どうして私はこんななんだろうと、一時期本気で悩んだ。実は橋の下で拾われた子供ではないのかと、本気で思った。
だけど違った。ちゃんと生まれたときの写真があった。
いじめか?神のいじめか?これは。
 
 
「小梅!早く食べなさい!美沙ちゃんが迎えに来るわよっ」
 
「あ~!そうだった!いただきますっ」
 
 
私はガツガツ朝ごはんを食べ、指定カバンを持ってドアを勢い良く開けた、そして毎度の事ながらこけた。
 
 
「いった~!」
 
 
いつもはそこに、美沙が居て、『ばか梅。梅干になってしまえ』とか暴言をはかれるのに、今日は美沙はいなかった。
そのかわり、
 
 
「・・・ぷっ」
 
 
見知らぬ男の子が此方を見て噴出した。
え、あんた誰?
 
 
「......」
 
「早く立ったら?学校遅刻するぜ?」
 
「...あ、あぁ!」
 
 
唖然としてたら、そいつから話しかけられた。
私は素早く立ち上がり、飛んでいったカバンを持って握り締めて駆け出した。
足、痛いな。
 
 
「あなたも遅刻するよっ!」
 
 
そう言って私は美沙との待ち合わせ場所に急いだ。
 
まだ、その男の子がクスクス笑っていたが、気にしない!
気にしたら負けよ!
 
ちょっと、かっこよかったけどさぁ!
身長高くて...
.......。
いやいやいや、政宗さまには適わない!政宗さまに敵なし!!
 
そうこう考えているうちに、美沙が見えてきた。
 
 
「馬鹿梅。おそいはボケ。梅干になれ」
 
「すすすすんません!梅干にはなれません、残念ながら!」
 
「...ちっ」
 
「ちょっ!あからさまに嫌な顔しながら舌打ちしないでよっ」
 
 
美沙は中学の時からの親友で、学力もさほど変わらなかったという理由で同じ高校を受け、見事に合格した。
 
 
「てか宿題やった?」
 
「え?何の?」
 
「英語の予習」
 
「...What!?今日何日!?」
 
「11月1日」
 
「おー、じーざす...あ。」
 
 
11月1日って、あの日はもうすぐってこと、か。
 
 
「何?英語の宿題だけじゃなく教科書も忘れたって?」
 
「違うよ!そこまで頭いってないから!」
 
「...あ。」
 
「何?美沙も教科書忘れたオチ?」
 
「ちげーよ梅干。あんたのことだよ」
 
「あ、...察した?」
 
「察した。もうすぐでしょ?あんたがブルーになる日。」
 
「まぁ今年は知らないけど去年と一昨年はそうだったよね」
 
 
去年と一昨年、ってゆうか一昨年からなんだけど、毎年ってほど歳を重ねてないけど、その日だけはなんだか妙に元気が出ない。
理由は、一つ。
 
 
「裏切り記念日か。」
 
「やな響き~」
 
「いい加減忘れろよ、引きずり梅子!」
 
「名前間違ってる!梅子じゃなくて小梅!反対にしないでっ」
 
「どっちも梅が入っていることに変わりはないだろう、梅子」
 
「いやぁぁ!」
 
 
美沙は、こんな冷たい感じだけど実は人一倍他人を思ってる。特に私。親友だからね。
ブルーになる理由を知っているのも美沙だけ。
他の人には暈して言ってる。信用できないから。
美沙は長い付き合いで、自分的に絆も深い気がするから信用できる。
その辺のギャルとかとは大違いなのです。
 
他愛の無い会話をしている間に、私達はいつの間にか教室に辿り着いていた。
 
 
「そういえばさ、この学校のモテ男知ってる?」
 
「モテ男?」
 
 
モテ男・・・一番人気のある男子?
そんなの知るか。私は政宗さま一筋!
 
 
「そんなん知るか!私は政宗さま一筋だいっ!」
 
 
心の叫びをもろに言ってやったわ。してやったりよ!
 
 
「あー、はいはい。戦国武将はもういいから、ってゆうかもう亡き人だからね?うん?」
 
 
すごくあしらわれた。そして『痛い子』的な目で見られた。
くっそ・・・!いじりやがってこのドSめがっ!!
 
 
 
「てーかさ、お前ら教室入れば?なんでドアの前で喋ってるわけ?」
 
 
 
後ろから男の声がした。
不思議に思って振り返るとそこには、
 
 
「あ」
 
「よぉ」
 
 
今朝、私が玄関でこけたのを目撃し、『馬鹿を見た』みたいな目をして笑ったあんにゃろーが居た。
 
 
「あれ?あんたら知り合いなの?」
 
「・・・ううん。今朝私のことを馬鹿を見るような目で笑った野郎だよ」
 
「あれは傑作だったな!なんで玄関であんなに豪快にこけるんだよ!」
 
 
そういってこんにゃろーはまた笑った。
・・・かっこいいよ、うん。かっこいいけど、ムカつくなぁコイツ。
 
 
「梅子お前・・・また扱けたのか、ドジが」
 
「ドジって・・・!しかも梅子違う!こ う め !」
 
「へー、梅子っていうんだ?」
 
「・・・人の話聞いてた!?小梅だから、こ う め !」
 
「ぶっ!お前いじると面白い奴だな!!」
 
「んな・・・!?」
 
 
ちょ、聞きました?今コイツ、ドS発言ぶっかましたよ!?なに!?美佐と性質は一緒ですみたいなこの感じ!
 
 
「・・ばーか死ね!」
 
 
私はどっちに言ったか分からない暴言を吐いて、教室の中へ入っていった。
だからその後の美沙とあの変な奴の会話の内容を、私は知らない。
 
 
「おもしれー」
 
「・・・あんたさ、前から小梅のことちょこちょこ見に来てたよね。本人は気づいてないみたいだけど」
 
「・・・バレてた?」
 
「バレバレだから、君。」
 
「そーだよ。前から見てた。」
 
「一目ぼれ?」
 
「・・・そんな感じ。あいつは覚えてねぇみたいだけどな」
 
「そ。」
 
「冷てぇな!理由聞かねぇの?応援してくんねぇの?」
 
「・・・人の恋に関与するほど私は大人じゃないもんでね」
 
「なんだそりゃ」
 
「だけど」
 
「ん?」
 
「もし小梅を傷つけたら、許さない。あの子はああ見えて、いろんなもの抱えてるから」
 
「・・・いろんなもの?なんだ、それ」
 
「本人に聞けば?教えてくれないだろうけど。少なくとも、そんなに軽いものじゃない。むしろ重いよ。・・・じゃ、精々頑張れよ少年」
 
「・・・な、んだよ・・・」
 
 
 
 
私が教室に入って数分後、美沙も入ってきた。
 
 
「美沙さん、あんたあんにゃろーと何話してたの?」
 
「べっつに?あんたのこと面白いって言ってただけだよ」
 
「おもっ・・・!?初対面の奴に私の何が分かるんだ!」
 
「・・・・・・馬鹿が」
 
「あ!?」
 
「何でも」
 
 
変な美沙。
いつにもまして『馬鹿を見るような目』が鋭い気が・・・!
 
 
「小梅」
 
「何?」
 
「無理、しちゃだめだよ」
 
「ん?」
 
「・・・アンタに傷をつける奴が、居るかもしれないから」
 
「・・・考えすぎだよ!もう居ないよ、そんな人。だから私は男子を拒否してんだから!必要以上に喋らない、接触しないように!」
 
「・・・そう」
 
 
やっぱり、変だ。
あいつに何か言われたのかな、美沙?
 
いつもより私のこと心配してくれてる気がする。気のせいなのかな?
 
私がアレ以上に傷つくことが、まだ高校生なのにあるの?
 
そんなの、あってたまるか!幸い私は美形一家から外れて平凡顔なので、モテない。
救われた、とか痛いこと考えてます、私。
 
 
「小梅さ、もっと自覚したら?」
 
「何をだい?」
 
「あんたの家族、美形でしょ?」
 
「私以外ね?」
 
「・・・・・はぁ」
 
「なに!?」
 
「馬鹿梅。梅干になってしまえ」
 
「んなっ!?」
 
 
いつもの会話に戻った!
とりあえず、一安心?
 
だけど、何だこの胸騒ぎは。何かが、起こる気がする。
私か、それとも私の周りの人に・・・



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やっと更新!
テストがあったんで、ネタ考えてこうなった。
意味不明なところも満載、駄文万歳ぃ!
申し訳ござらん・・・orz

また三部作とか、それ以上とかになるかもしれないけど、どうか見捨てないであげて!

ごめんなさい、いろんな意味で謝ります!全力で!!
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