04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
今すぐ・・・・・・処刑台に・・・!?
「ふざけるなぁ!!!!!!」
貴御昌は叫んだ。
喉がつぶれるくらいな大声で。
___そして駆け出していった。
「沙絵ちゃぁ~~~ん!!」
大声を出して叫びながら走っている一人の男。
「あれぇ?弥白邊(やじろべ)?どうしたの?」
「たっ・・・・・・たいへんだぁ!!おやっさんが殺されたって・・・!!」
沙絵はその事を聞いて一瞬動きが止まった。
「・・・・・・え?冗談止めてよ・・・弥白邊・・・?」
「冗談なんかじゃないんだよ!!」
だって・・・昨日まであんなに元気で・・・・・・
ダッ!!
沙絵は駆けていった。
何件くらい家の前を走っただろう。
いつもは覚えているのにそのときだけは走るので精一杯だった。
__そのくらい必死だった。
「貴御公ぅ!!!」
家は静まりかえっていた。
その時、誰かが倒れているのが目に入った。
「・・・・・・おじ・・・おじさん?」
それは確かにおじさんの姿。
沙絵の目から涙が溢れた。
その時、一通の手紙を見つけた。
さっき貴御昌が読んでいたものだった。
「・・・・・・え?」
沙絵はまた急いで駆けていった。
さっきよりも早く、立ち止まらずに。
貴御公!と何回も叫びながら必死で走った。
俺は死ぬのか。
貴御昌はそう思いながら処刑台の上に立った。
周りには多くの人が集まってきた。
貴御昌はふと沙絵のことを思い出した。
「あいつ・・・・・大丈夫かな・・・」
その時思った。
上様は沙絵に惚れている事に。
自分がいなくなったら沙絵は連れて行かれてしまうのではないか。
沙絵はそんなことは望んではいないはずだ。
俺だってそんなのは嫌だ。
そう思った。
殺そう、そして俺も死のう。
沙絵が来ないうちに。
貴御昌は腰に下げている刀を抜いた。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!!」
__一瞬沈黙がはしった。
上様は血を流して倒れていた。
やってしまったのだ。
もう後戻りはできない。
貴御昌が切腹をしようとした時・・・
「貴御公!!」
愛しい者の声が聞こえた。
沙絵だ。
「貴御公・・・死んじゃ嫌だよ・・・!!」
自分も死にたくはない。
だが自分はとんでもない罪を犯してしまったのだ。
後戻りができるはけがない。 そんなことは許されない。
「私を・・・独りにしないでよぉ!!!」
生きたい。
沙絵と共に・・・・・・ずっと・・・・・・・・・・
生きて償ってはいけないのか・・・
そうしよう。
「あぁ・・・死なねぇよ・・・・・・お前を残してなん・・・・・・」
___ザシュ
沈黙が走った。
貴御昌が倒れた。
沙絵は頭が真っ白になった・・・
「貴御公ぉーーー!!!!!!」
貴御昌は死んだ。
・・・・・・いや・・・上様の家臣に殺された。
もう帰ってこない。
貴御昌も、彼と一緒に過ごした時間も何もかも。
何も元通りにはならない。
沙絵は泣き続けた。
ずっとずっと貴御昌が死んだ場所で。
その時、声が聞こえた。
それは貴御昌の声だった。
___泣くなよ。泣くなんてお前らしくない。
お前は強いんだから俺がいなくても大丈夫だ。
俺の分まで生きてくれ。
その言葉を聞いて沙絵は涙を拭いた。
「勝手なんだから・・・!」
沙絵は歩くと、歩き続けると誓った。
自分に。
そして・・・・・・
___貴御昌に。
いやぁ・・・机あさってたらこんなのでてきちゃってね。
これはぁ、大分前に書いた未来予想図のシナリオです。
これ、漫画でも描くつもりなんで、読みたい人はいってくださいねぇ~★
でも描くのは何年先になるのやら・・・((汗
トルネード(*゚▽゚)ノξξξξξξξξξ