小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
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プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
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朝、目が覚めたらこれは全部夢だったんだって思うの。
私は普通の高校生で、好きな人なんかいなくて、友達は沢山いて・・・

私は、何百回も望んだ。

だけど、すべては現実で。
いつもと変わらないの、全く。
朝起きたら真っ先に目に入る自分の部屋の天井。
いつも私が起きてから鳴る意味の無い目覚まし時計。
全部全部いつもと変わらない。

変わらなくていい。
このままで。

私は普通の高校生で、友達は沢山いて、今いるのは自分の部屋で。
これでいい。
私はこれがいい。
だけど、ひとつ・・・
たったひとつだけ変わって欲しかった。
だから朝起きると夢であって欲しいと望むんだ、私は。

私が変わって欲しいこと。
それは、好きな人がいるってこと。

その人の名前は藤田ヒロ。
気づいたのは小学校のとき。
それからずっと私はヒロが好きだ。(一途だなぁ、私)
だけど、ヒロは人気があるんだ。
それはもう上下問わずね。

いつからか、私はヒロを想っている自分が嫌になった。
いつからか、私はヒロの事がわからなくなった。
いつからか・・・
どうしてヒロの事が好きになったのか、分からなくなった。
そんな半端な自分がすごく嫌な人間に思えてきたんだ。

自分の中で何かが絡んでいる。
解こうとすればするほどまた分からなくなる。
複雑な方程式みたいに、答えが見つからない。


「ユナ!早く起きないと遅刻するわよ!!」


またいつもと変わらないお母さんの声。
いつものようにまたリビングから叫んでるんだろうな。


「今行く!」


私はお母さんに返事をして、クローゼットに手をかけて制服を選んだ。
手早く着替えてお母さんのいるリビングに向かう。

朝ごはんは卵焼きと、味噌汁と白いご飯。
今日は和食なんだな。
昨日は確か、コーンスープとパンと・・・スクランブルエッグだったっけ。


「あ、ユナ」

「ん?」


私を呼んだお母さんに、ご飯を食べながら応答する。


「今日ヒロくんに会うでしょ?」

「・・・・・・うん。」

「これ、渡しておいてくれない?」


そう言って私に差し出したのは、一枚の写真。
その写真には、幼い頃の私とヒロが写っていた。


「・・・・・・何これ?」

「ヒロくんのお母さんに頼まれたのよ!その写真失くしちゃったから焼き回しして欲しいって」

「ふぅん」

「渡してよ?絶対よ?」

「・・分かったよ」


お母さんと会話をしているうちに、全て食べ終わってしまったようで、私は鞄をもって『いってきます』と言って家を出た。

いつもと同じ通学路。
いつもと同じ風景。


「全部いつもと一緒だ・・・」


ランニングをしているおじさん、犬の散歩をしているおばさん。
みんなこの時間にすれ違う。
全てが同じ。
そう思ってた。


「ユナ?」

「え?」

「やっぱユナだ!」

「・・・・・・ヒロ」


後ろから名前を呼ばれ、誰かと思って振り返れば、そこには朝から笑顔なヒロがいた。
何でいるの?
いつも学校に来るの、遅いじゃない。
遅刻ギリギリのくせに。


「ユナっていつもこの時間に学校行ってるのか?」

「・・・あ、うん。」

「へ~ぇ!」


いつも通りじゃなくなった。
いつもは私の横に、ヒロはいない。

嬉しいのか、嬉しくないのか、分からない。
自分が分からない。
答えが見つからない・・・


「じゃぁ俺もこれからこの時間にしよっかな~」

「・・・・・・は?」

「ユナと一緒に行きたいし」

「・・・・・・」

「ユナ最近元気ないだろ?・・それにあんま話してないし・・・さ。」

「・・・」


そっか。
気を使ってるんだね、ヒロは。

誰にでもそうだもんね。
私だけじゃ・・・ないんだよね。


「・・そうだね。最近話してないよ、ヒロと。」

「だろ?学校で俺が話しかけようとしてもユナ、どっか行っちゃうし」

「・・・偶然でしょ」


違う。
違うんだよ。

私はヒロを避けてるんだよ。
優しくされると辛いの。
話しかけられるとどうしようもなくなっちゃうの。

複雑な方程式が・・・
ますます解けなくなっちゃうよ。



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わぁ~♡
魅世
二日連続小説だー!!これからも楽しみにしてます!!
わたしも書かなきゃー。
2008/04/01(Tue)11:14:23 編集
にょぉぉ。
飴夜
みんな更新してるからさぁ・・・
いい加減しなきゃなぁと思って!

長くなりそうだからⅠとⅡに分けることにしましたぁw
2008/04/01(Tue)11:18:07 編集
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