小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
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プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
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 只今4:00。朝に弱い体と格闘中。さっきまで鳴っていた目覚まし時計の音で、家族が起きていないかすごく不安だ。

「ん~!」

 やっとベッドから降り、部屋の明りを付け慣れてない明るさに目を窄める。クローゼットから服を取り出し着替えると、電気を消し部屋から出て行った。
 家を出ると、日中とは違って少し涼しい空気が漂っていた。一つ深呼吸をし、目的の場所へ向かう。その目的の場所からは、光が放たれていて薄暗いこの時間の町では浮きだって見える。

「おはようございます。」

「おぉ!よく来たな!靖和都くん。」

「今日からよろしくお願いします。」

「いーよ、いーよ!そんな挨拶!俺も靖和都くんの両親にはお世話になってるんだからよ!」

「はい・・。」

 この威勢のいいおじさんは新聞屋の社長的存在の松井さんだ。

「じゃあ昨日言ったとおりだから。」

「分かりました。」

 俺は、今日から新聞配達を手伝うことにした。もちろん金を稼ぐために。理由は、紗佳乃への誕生日プレゼントを買うため。
 俺たちは、来月16歳の誕生日を迎える。それで紗佳乃は、漫画の影響で『16歳の誕生日に赤いチュイーリップの花束がほしい』と言い出したのだ。花束は意外に高い。そう言われたのは1週間前で、俺の使いすぎたお小遣いの余りでは、到底足りないのだ。そこで、考えた結果、バイトをやろうということになった。
 登下校できなくて紗佳乃はショックを受けていたかも知れないが、彼女のためなのだから、仕方がないだろう。多分。
 配達途中、ふと昨日の出来事を思い出した。

「ただいま。」

 帰りが遅かった紗佳乃を玄関で迎えると、隣には和也が居た。
 そこまで心配する時間ではなかったが、ここまで遅く帰ってきたことがなかったから、心配になった。そこで帰ってきた紗佳乃の隣には、和也。そのことによりもっと心配になった。
 和也は俺の親友だ。俺のことを他の誰よりも理解してくれていると思う。だが、紗佳乃のことになったら別だ。俺だからわかる。和也は紗佳乃のことが好きだ。
 和也を外に呼んで、聞いてみた。

「何してたんだ?」

 何か独占欲強い奴みたいで自分に嫌気がさしたが(ある意味シスコン)、こうするしかない。

「居残りさせられてたんだよ。」

「もしかして・・笹井?」

「そうそう。紗佳乃のお陰で足腰痛いぜ。」

「ご愁傷さまだな。・・で。何の居残り?」

「資料室でプリント整理だよ。」

 ・・・・・・・。まさか。

「それって・・」

「まさかの2人きり。ご愁傷さまだな。靖和都。」

「何も・・なかったよな?」

「なかったとはいえねぇな。じゃあまた明日な。」

「ちょっ!何だよそれっ!」

「あ。そういえば明日から紗佳乃と一緒に登下校しないんだって?じゃあ俺が一緒に行こうかな?」

「だっ駄目だ!」

「しーらんぺ。」

 そういい残して和也は自分の家に帰っていった。

「くそぉ・・・。」



 自分ながら馬鹿なことをしたと思った。
 登校できない理由は、二度寝したくて、遅く学校をでようと思ったからだ。そして、下校できない理由はバイトを入れたから。

「はぁ・・・。」

 俺がいない間、和也に取られちゃ意味ねぇじゃんか。ぐだぐだ考えているうちに、最後の家をまわり終えた。松井さんに終了を告げると、家に帰った。
 気付かれないように部屋に戻り、ベッドに身を委ねてため息をつく。もう覚めきってしまった目では、二度寝を出来ないことに気付き、嘲笑をした。俺は空回りしてばっかだな。それをいつも止めてくれたのが、紗佳乃だったのかも知れない。

「靖和都。」

 体がビクついた。誰とも間違えるはずがない、紗佳乃が俺を呼んだから。
 体を起きあげ、紗佳乃のほうをに体を向け、ベッドに座った。

「紗佳乃・・。どうした?」

 少し、心臓が高鳴ってるのを感じる。

「靖和都こそ。4:00に起きて何してたの?」

「知ってたのか。」

「そりゃあ。姉弟だし。わかるんだよ。」

 その『きょうだい』という言葉にグサッときた。

「嘘だよ。靖和都の目覚ましの音が大きいだけ。あ・・でも、お母さんたちには聞こえてないと思う。」

「そっか。」

 『嘘だよ』と言ってくれたことが俺には嬉しかった。俺たちは姉弟じゃないと言ってくれたみたいで。

「で?何してたの。」

「ジョギング・・だよ。」

 嘘を吐いた。でも、今バレてしまっては困るのだ。
 紗佳乃は、それを疑う様子も無く、『そっか』と言って、俺の首筋を撫でた。それによって、俺の顔は一気に熱くなった。

「ホントだ。汗かいてる。」

 紗佳乃にとっては何でもない行動なのだろうけど、俺にとっては心臓が危なくなる行動だ。
 ゴチャゴチャ頭の中で考えていると、膝に乗っけてた手に何か冷たいものを感じた。見上げると、眉間に皺を寄せて、泣いている紗佳乃の顔。

「ど・・どうした?」

「どうして、登下校できないの?」

「え。」

「私、何かした?嫌なこと言っちゃった?」

「違うよ。」

 ある意味そうだけど。

「紗佳乃は悪くない。それに、ずっとじゃないから。」

「え?」

「一ヶ月だけだから。な?それだったらいいだろ?」

「うん。」

「それに、夏休みかぶってるから後ちょっとしか学校いかねぇし。」

「そっか・・。よかった。」

 何でそんなに嬉しがるのだろう。期待しちまうじゃねぇか。

「そんなに嬉しいか?」

「うん。そりゃあね!だって靖和都のこと・・(あっヤバ)」

「・・・・・?」

「大事だし。ね。」

 ・・・好き・・とか言ってくれるわけねぇよな。

『ガタっ』

 下から物音がした。
 母さん起きたのか・・。

「紗佳乃。部屋に戻れ。」

「え・・あ、うん。」

「あ。あと、登校は出来る、かも。」

「うん!」

 こうして、紗佳乃は部屋から出て行った。笑顔と喪失感を残して。




あとがき

何か更新しすぎですよね。
でも、早く書かないとどんなストーリーを考えていたか忘れるんですよ。
大目にみてください。(更新しすぎたことと、グダグダな文を)
今回は靖和都視点で書きました。
わかります・・よね?

では。この辺で。

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ファイトー
寿
言うほどグダグダでもないって。更新しすぎむしろWelcome!
2008/04/19(Sat)18:15:02 編集
おうっっ
魅世
ぜんぜん更新しすぎじゃないってー!どんどんしてください♡

靖和都視点いいと思う!うまい!私も今書いてる小説で男の子視点書いてるけど難しいよねー。沙鞍もファイト☆
2008/04/20(Sun)13:18:47 編集
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