小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
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プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
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かお
 
 
「ずっと好きだった」
 
 そう言った君の顔の色は、真っ赤だ。
 しかし君の顔を見る私の顔は、きっと青く冷めているだろう。
 鏡で見なくても分かった、顔の体温と色。
 その人の気持ちに応えることはできない。
 だって君は、親友の好きな人。
 
 
 
「ごめんなさい」
 
 君の顔を見れないまま、私はその場をさった。君にとって一番つらい言葉を残して。
 君には恋愛感情はない。
 それに、親友は一番大切な友達。
 だから、断った。
 それだけなのに、すべてなしにしたかったのに。
 
 
 
 親友は知ってしまったんだ。
 君の気持ちを。
 それを知ったときの私の顔は白だっただろう。
 
 
 しかし、親友は私を責めなかった。
 代わりに一緒になって泣いた。
 顔を赤くして。
 
 
 
 だって、私の好きな人は親友が好きだったのだから。
 
 
 
 
 
 
 
 
こころ
 
 
 
 好きな人に告白しようと思う。
 決行する日は明日。
 今日の夜はいつもはしないドライヤーをかけて、ぐっすり寝よう。
 少し、わくわくしてた私の心は例えるならピンク。
 
 
 
 授業中、放課後にはもう告白しなきゃいけないっていうプレッシャーから、ドキドキする。
 心なしか、身体が冷えてきた。
 不安になっている私の心は水色。
 
 
 
 昼放課、友達といっぱい話して少し勇気がもらえた。
 プレッシャーも消えて、元気を取り戻した。
 そんな私の心の色は黄色。
 
 
 
 運命の放課後に、私は教室に1人残っていた。
 心臓がバクバクして、死んでしまいそう。
 すると、ガラッと扉が開いた。
 そこには、愛しい人の姿。
 一歩踏み切った私の心は何色だっただろう?
 
 
 
 
 帰り道、泣きやまない私の頭を撫でながら微笑んでくれる人。
 それは、愛しい君。
 気になったから聞いてみた。
 さっきの私、例えるならどんな色だった?
 すると君は空を指して
 太陽の色と言って、冗談めかして笑った。
 私がつられて笑うと、君は嬉しそうに微笑んだ。
 私は、その笑顔こそ太陽の色だと思った。





あとがき

何とも言えない作品になってますね。
誰かさん
リア充おめでとう。

寿へ
次、10でお願いします。
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多分、謎な部分が多かった気がするので
裏話書きます。


①あのスイッチはおじいちゃん作

 おじいちゃんは、私の頭の中の設定では発明好き。スイッチはその中の一部。翔太のどっきりのために作られた。誕生日の日に翔太はスイッチを押してしまい、おじいちゃんは次の日消える。(スイッチを押すとおじいちゃんにわかるようになってる仕組み)それに気付いた翔太はもう一回スイッチを押し、おじいちゃんは無事もどってくる。そういう予想をおじいちゃんはしていたが、なかなか押さず11年経ってしまった。

②おじいちゃんが戻ってきた理由

 翔太はスイッチを押していないのに何故おじいちゃんは帰ってきたのか。理由は1つ。スイッチを見つけた時、翔太の後ろに落ちた。その衝動でスイッチが押されてしまった。それをおじいちゃんは翔太が押したと思って帰ってきた。ちなみに、翔太が気付いてないだけでおじいちゃんはずっと家の近くに住んでいた。

③おじいちゃんの部屋がまだ残っていた理由(どうでもいい)

 翔太以外の家族全員がドッキリを知っていたから。


まぁ、後々気付いたので捕捉で。



寿へ

次のお題21でお願いしますっ
 気付いたら優志の家から駈け出していた。後ろから聞こえる優志の声を無視して、無我夢中で走った。徒歩2分でいつも通る場所を、たった30秒でたどり着く。多少息を切らしながら、自分の部屋に入り、押入れを探る。

「失くしたか・・・。」

 数時間経っても、それは見つからなかった。声を出したことで少し冷静になり、優志に悪いことしたと思った。ふと携帯みるとをメール着信を示すランプがチカチカと光っている。ぐちゃぐちゃになった自分の周りから抜け出そうとすると

“カシャン――”

という音が背後からして振り返ると「それ」はあった。

「あった・・・!」

 少し喜びつつ、不安になりながらそれを手に取る。紛れもない、5歳の誕生日に貰ったスイッチ。黄色が土台となっていて、ネジが青く、ボタンとなる部分が赤い。はたから見ればただのおもちゃだが、おじいちゃんは・・・。あのとき何て言ってたんだろうか。

「押したら・・わかるのか?」

 そう思って、スイッチに手をかけた。心臓が脈を打つのが伝わるくらい、鼓動が速まり、手に汗が湧き出る。緊張しすぎて、押せそうもない。

 カウントダウンをしよう。

 頭に過ぎり、心を落ち着け数を数える。

 10・・9・・8・・7・・6・・5・・4・・・3・・・・2・・・・・1・・・・・・・・・・


“ピンポーンピンポーン”


「うわぁ!!!」

 思わず声を出してしまった。あと一秒だったのに。
 邪魔されたことに少し不機嫌になりながら、スイッチを持ったまま玄関に行く。

「はい・・。」

 優志かな?とか考えながら出て、顔をあげるとあり得ない人が立っていた。



「元気にしとったか?翔太。」







「じ・・・・・じーちゃん。」

 本気でびっくりしたとき人は本当にどもるんだなーとか冷静に考えながら、まじまじとおじいちゃんの顔を見る。本物だ。

「やっと翔太がスイッチを押してくれたから戻ってきたんだぞ。」

 マンガなら「プン」とでも効果音がつきそうな顔でおじいちゃんは言った。それより、おじいちゃんの意味深発言。どういうことだ?

「どういうことだよ・・?」

「わかんないのか?まぁ、明日にでもなればわかるんじゃないかの。」

「いや、わかんないし。」

「・・・しょうがない。取りあえず家に入ろうか。」

「折れるの早いな。」

 ボソッと言うと、おじいちゃんに少し睨まれる。少し焦っておじいちゃんについて行って、家の中に入り、奥へと進む。どうやら、おじいちゃんは自室へと向かっているようだ。部屋の中に入ると、机が中央に置いてあり、他にタンスしか置いてない殺風景な部屋が広がっていた。おじいちゃんがいなくなったままの風景。

「・・・。」

「母さんがこまめに掃除してるからな。」

「そうかそうか。」

 おじいちゃんは少し笑って机のそばに座った。俺も、その向かい側に座る。

「さて、話すか。」

「あぁ。」

 少し緊張しながら、手にグッと力を入れる。どんな話が聞けるのだろうか。

「そのスイッチ。押すとどんなことが起こると思う。」

 いきなりの質問に戸惑う。正直・・

「わからない。」

「そうか。それはな







大切な人が目の前に一生現れなくするスイッチ




なんだよ。」

「え?じゃあ何でおじいちゃんは「翔太がスイッチを押したからだよ。」

 いつ?記憶を思いめぐらしいつだったか考える。
 そして答えを見つけた。

「落としたとき・・だ。」


「もう一度押すとその人は帰ってくる。しかし再び違う大切な人がいなくなる。」

「誰だよ・・・。」

「心に手をあてて考えるんだな。」

 そう言って、おじいちゃんは部屋を出て行った。部屋に一人残された俺は、自分の部屋に行くことにした。
 部屋に入るとチカチカ光っているものが見える。携帯だ。

“新着メール 2件”

“Fm 永田優志
Sub <件名なし>
しょーたどした⊂(^ω^)⊃?”

“Fm 永田優志
Sub やばい・・
俺、この町にいれねぇ。
今日で会うの最後だ・・。
こんな形でごめんな。
また会おう。”


「なんだそれ・・」

 何でだよ!?って何度も頭で繰り返し、いつの間に家を駈け出していた。デジャヴだとか思って、そんなこと考えてる暇もないんだけど、こうしてる間にわかったことは優志は俺の中で大切な人なんだと改めて感じたこと。アイツなしの人生なんてありえねぇ。アイツ以上のダチなんていねぇんだ。
 いつもの本屋にいくと、まだ営業時間なのに閉まっていた。

「何でいきなり!!何でスイッチなんかくれたんだ!!何で落としちまったんだ!?
優志を返してくれよ!!バカヤローーーーッ!!!」









「ばかやろーはお前だ翔太。」

 大声で叫んでいると、聞きなれた声が聞こえる。視線をそっちに向けると優志とおじいちゃんが立っていた。

「何で・・・。」

 二人は顔を見合わせて笑い、看板を後ろから出し。

「ドッキリ大成功!!」

と言った。

「は?」

「11年ごしのドッキリ。いやー、優志君のおかげだよ。」

「いやいやー。こんなにコイツが俺のこと好きだったとは!それを知れたのはおじいさんのおかげです。」

「何といっても、この騙されかたはなー。」

「有り得ないっすよね(ワラ」

 おい。この二人俺の存在忘れてねぇか?

「ていうか・・騙したのお前らだろっ!!!!」




この日から数日間、俺は二人と口をきかなかった。


まー、大切なのはかわりないけどな。

きっとこれから先も。





あとがき

めちゃくちゃ適当ぽいけど
ずっと考えてたシナリオ。
恋愛じゃなくて友情が書きたかった。
いそいで書いたからぐだぐだだけど
楽しかった(自己満)


ちなみに
私も女ばれのマネージャーになりました

 久しぶりに昔の夢を見た。出てきたのは確か


 ・・・行方不明になったおじいちゃん。


 夢の内容は、俺の5歳の誕生日だった。

「翔太。お前にはこれをあげよう。」

 そう言っておじいちゃんは俺に何かを渡した。

 何だったか分からなかったけど、手に収まるサイズだったことはわかった。

「絶対押してはいかんぞ・・・何故ならた・・「・・うた!しょ・・た!!翔太!!!」

「え?」

「『え?』じゃない。早く起きなさい!もう11:15よ!!」

 夢と現実が混ざってよくわからなくなって何で母さんがここにいるんだ?なんて考えて自分の世界が分からなくなった。というか、何の夢みてたっけ?とりあえず、時間がヤバイみたいだから、母さんに生返事をしてベッドからおりた。
 一階に下りると当たり前だがもうすでに家族みんな朝飯を食べ終わっていたみたいで俺の飯だけがテーブルに残されていた。ちょっとしまったと思いながら、飯を口に運ぶ。

「うわ。」

 案の定、ご飯もみそ汁も、ちょっとしたおかずの目玉焼きも冷めていた。みそ汁にご飯をいれて、ねこまんますることにして丁度、卵の黄身も残されていたのでそれもぶち込んで口にかきこんだ。こんなことするの久し振りだなぁなんて思いながら。

 あ。今、冬休み真っ最中です。


「ははっ!そりゃ災難だ。」

 朝の話をした途端、目の前にいるヤツはそう言った。

「まー、まずくはなかったけどな。」

「ふーん。今度試そうかな。」

「好き好んでやることじゃないぜ。優志。」

 そう。ヤツの名前は優志。今、一番仲良いと思われる友人であり、俺はこいつが好きだ。・・・あ。変な意味ではなくて。

「そうかー?」

「そうそう。てか、これヤバくね?」

「んー。そうでもなくね?」

「お前は見過ぎなんだよ。」

「それほどでも。」

 褒めてねーよとか思いながら、目の前のモノに目が釘付けになる。俺たちが見ているのはいわゆるエロ本で、もちろん本屋で見ているのだけど、優志の家なので好きなだけ見れる。優志の部屋に持ち込むことだってできる。ただ、1つ問題なのが袋とじがあけられないことだ。
 ここ、小一時間くらいずっと同じ場所にとどまって見ていたので、ちょっと肩が痛いなーなんて考えながらジッと眺める。

「あ!」

「ん?何かスゲーのあった?」

 そう俺が言うと、優志が首を振ってあるものに指をさした。

「は?ピタ〇ラス〇ッチ?」

 そこには、ピタ〇ラス〇ッチの本があって、横にはお馴染みの音楽と一緒にピタ〇ラ装置が動いている映像が流されたテレビがあった。

「うん!もうすぐ時間だなーって思って。」

 俺がガクッと肩をさげると、優志は笑った。

「翔太も見る?」

「別にいーけど、お前ピタ〇ラス〇ッチ好きだったっけ?」

「昨日ハマった。」

「最近だなー。」

 ニコニコしながら優志はエロ本を置いて、本屋の二階にある部屋に行こうとしたので、俺は慌ててついていった。



「おとーさんす〇っちの(おじーちゃんも可!)つくりかたー」

 隣で楽しそうに、子どもとおじいちゃんの仲良さ気な風景を見ている優志を見て、テレビに向きなおす。
 おじちゃんかー。今生きてるのかなー・・・・・。
 おじいちゃん・・・すいっち・・・。ん・・・?何か引っかかる。何だった?・・・あ・・そうか!今日の夢だ。おじいちゃんの夢!誕生日で・・・プレゼントもらって・・・。プレゼント?プレゼントって何だっけ?
 テレビの画面を見ると子どもが、箱で作ったスイッチを押していた。それにより、おじいちゃんは動き出す。
 何か思い出せそうで、思い出せないもどかしさに苛立つ。それに気づいた優志が『どうした?』と聞いてきた。何となくその声で落ち着いて、俺は微笑して『何でもない』と言った。そこでアニメに変わった。

「あーあ。終わっちゃった。」

 名残惜しそうに優志が言う。そんな声も耳に入らないくらい、俺は考え事をしていた。
 そして、考えて考えてやっと見つけた。何で分からなかったのだろう。このプレゼントの答え。



それはズバリ、









 スイッチだ。





... あとがき

やっと書いたものの、何だか微妙な話になりそうな予感がしてます・・・。
若干暗い話に見えるかもしれないですが、
はっきり、考えているオチはまったく暗くないですね。
むしろ、なんだよ。こんな結末かよ。
って思う人が多数だと思われます。
予測可能だったらいやだなーと思うので、
予測しないでネ。

がんばろっ。

 今・・何時だろ?俺がバイトから帰ってきて、紗佳乃と母さんと喋って・・・。バイト終わったの何時なんだっけか。頭が回らない。つーか、何で俺はここにいるんだろ。

「靖和都。何ボーっとしてんだよ。」

 はっと気がつくと、和也が間近にいた。その隣にいる紗佳乃は俯いている。

「別に。てか用事って何?」

 紗佳乃のことが気になるが、話をふった。いや・・やっぱ、紗佳乃の方を優先した方がよかったかな。
 いろいろな事を考えていると、和也が話し出した。

「俺さ、紗佳乃のことが好きなんだよね。」

「何を今更。」

 俺は少し馬鹿にしたように言った。そして、紗佳乃の方を見てみると、何も動じていない・・?
 俺が、それに気づいたことを和也はわかったのか、話を続けた。

「昨日さ、紗佳乃暗くなかった?」

「え?」

 そういえば暗かった。その理由ってもしかして・・。

「俺さ、昨日紗佳乃にキスしちゃったんだよね。」

「はぁ!?」

 もしかして・・・と思っていた考えとは違って驚いたが、驚きだけじゃない。

「無理やりとかじゃないよな?」

 そう。怒りがふつふつと沸き起こってきた。というか、やきもちみたいな。

「そうに決まってんだろ。」

「テメェ!!!!!」

「好きな子と二人きりになればその気にもなるだろ。」

 あまりにも軽々しく言っていたので、本当に俺の親友なのかと思えてきた。


 このとき、頭が回らなくて分からなかったんだ。和也の優しさに。


「ふざけんな!!!!!」

 そう言いながら俺は、和也を殴った。

「ってぇ・・・。」

 ずっと俯いていた紗佳乃が、やっと前を向いて、耳から何かを抜いた。

「何やってんの!?靖和都!!!」

「何って・・・紗佳乃は嫌じゃねぇのかよ!?」

「あー。待て靖和都。」

「あ?」

「紗佳乃は今まで何も聞いてなかったんだよ。約束破るとは思わなかったからなぁ。」

 何のことかさっぱりわからなくて、険しい顔のままでいると紗佳乃がむっとした顔で俺に向かってきた。

「和也に謝りな!」

「え・・だって」

「だってじゃないわ!!!はよ謝れっつってんだろ!!!」

「いいんだよ。これは。」

 和也が間に入ってそう言うと、更にムカついてきた。

「つーかお前がわりぃんだろ!!俺が紗佳乃のことす・・・」

「す?」

 ヤバい・・・。どうしよう。何でこういうときに限って頭がまわんねぇんだよ。
 もう・・いいか。

「好きって知ってて・・・。」

 紗佳乃を見ると目を見開いていた。

「でも、姉弟だし・・・。無理だよな。和也、これがしたかったのか?」

「は?お前何言ってんの?紗佳乃の気持ち聞いてないだろ。」

「聞かなくても同じだろ?なぁ、紗佳乃。」

「・・・・・よ。」

「え?」

「同じじゃない!好きだもん!」

 え?嘘だろ。

「嘘だ・・。」

「嘘じゃない。でも・・・(これ・・言っていいのかな。・・・うーん。よしっ!)」

 でも・・?あー、やっぱ姉弟だから

「私たち・・・姉弟じゃないんだ。」

「「え?!」」

 そこで、ガチャっという音がして、そっちの方を見てみると母さんが立っていた。

「あ。お母さん・・・聞いてた?」

「うん。ごめんね。ていうか・・紗佳乃。」

「はいっ!(やばい!言っちゃ悪かったか・・・。)」

「まだ靖和都に言ってなかったんだ。」

「え?言ってよかったの!?だってあの時私にだけに話すからてっきり。」

「私だけって・・・あぁ。あの時は靖和都、家にいなかったときだったじゃない。」

「だからだよ!聞かれちゃマズイことだと思ったのっ!」

 なんだ?この会話。内容がよく掴めない。

「2人とも仲いいからすぐ話すと思ったし、あの時は流れで話しただけだもん!」

「もん!じゃない!!」

「抑えろよ。紗佳乃。」

「靖和都・・・。」

 ちらっと和也の方を見ると、ポカーンとしていた。

「か・・和也。」

「え!あ!なんかついてけなくて。てか、俺の作戦のお陰なんだからな!紗佳乃に耳腺つけろって言ったの俺だし、このストーリー考えたのも俺だし、ウッ、靖和都にっ殴られたのも俺だし、ズズッ、紗佳乃に振られたのも俺だしっ・・」

「泣くなって。ごめん。気付かなくて・・・。」

「な・・っ・・泣いてねぇよ!!」

 和也、疑ってごめん。俺、調子のいい奴だけど、お前は親友だ。

「和也・・私からもごめん。今日といい、今といい、辛い思いさせてばっかだね。」

「ていうか、何で俺たちの手伝いなんかしたんだよ。」

 和也は、は?という顔をして、涙を拭った。

「まぁ、俺は2人の間に入る隙間がなかったってことかな。それに、俺、靖和都も大事だし。」

「か・・和也・・・。」

 やばい。俺も泣きそうだし。

「いい友達持ったのね。」

 母さんがそう言った。うん。そうだな・・・。

「今日のこと、お父さんに言っちゃお♪」

 やっぱなぁって、えぇ!?

「え!?反対しないの!!?」

「別にする必要ないじゃない。血が繋がってる訳じゃないんだし。離縁しちゃえばいい話だし!」

 そう簡単に離縁とかいわないでくれよ・・・。

「離縁しても大事な息子だからね。」

「う・・・うん!」

「何か・・・靖和都って幸せ者じゃない?」

「だよなー。俺なんて・・・」

「ごめんごめん。ほんと・・・ありがとな。」

「世話がやける奴。」

「だね。」

 ほんと幸せ者だ。

 世界一。

 宇宙一。

「ありがとう。」

 何度でもいうよ。

 この温かい人たちへ。

 大好きな君へ。

 何度も。何度も。

 ありがとう。



―3週間後

「靖和都!早くっ!」

「もうちょっと寝させてよ・・・寝不足なんだからさ・・・。」

「バイトなんかしてるからでしょ?やめればいいじゃん。」

 紗佳乃は知らないもんな。

「今日な・・・。」

「?・・・ていうか!!今日は遊ぶ約束してるでしょ!?夏休み始まってもゴロゴロしてるだけだったし・・・。」

「そうだけど・・・。よしっ!起きるかっ!」

「そうそう!!!」

 明日は8月1日。今日はバイトが終わる日。そして8月3日は・・・。






―3日後

「誕生日おめでとう。」

「え!!まじで!?」

 赤いチューリップの花束を見て、紗佳乃が言った。

「まじでって・・・。」

 嬉しそうに紗佳乃が笑っている。幸せだ。
 すると、紗佳乃が一本抜き取って、俺に渡した。

「え?」

「靖和都に。」

「何でだよ。俺が渡したものなのに。」

「そうだけど・・・。赤いチューリップの花言葉・・知ってる?」

「知らない・・。」

「愛の告白。」

 あい・・のこく・・はく。

「私、靖和都のこと大好きだから。」

「・・・俺も。紗佳乃が大好きだよ。」

 どんどん・・顔が近付いて・・

「あー、邪魔。ってか、道端で教育に悪いことしないでくださーい。」

「和也!!」

 邪魔が入ってしまった・・・。でも・・俺にとってはこれが幸せなんだ。

「ありがとな。」

「はぁ!?何だよ。気持ちわりっ!」

「別に?」

 3人で笑いあう。

 来年も再来年も10年後もこうだといいな。


 幸せがつづいてるといいな。




《終》





あとがき

やっと終わりました。
微妙な終わり方だけど許してください。
ありきたりな話でごめんなさい。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
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