かお
「ずっと好きだった」
そう言った君の顔の色は、真っ赤だ。
しかし君の顔を見る私の顔は、きっと青く冷めているだろう。
鏡で見なくても分かった、顔の体温と色。
その人の気持ちに応えることはできない。
だって君は、親友の好きな人。
「ごめんなさい」
君の顔を見れないまま、私はその場をさった。君にとって一番つらい言葉を残して。
君には恋愛感情はない。
それに、親友は一番大切な友達。
だから、断った。
それだけなのに、すべてなしにしたかったのに。
親友は知ってしまったんだ。
君の気持ちを。
それを知ったときの私の顔は白だっただろう。
しかし、親友は私を責めなかった。
代わりに一緒になって泣いた。
顔を赤くして。
だって、私の好きな人は親友が好きだったのだから。
こころ
好きな人に告白しようと思う。
決行する日は明日。
今日の夜はいつもはしないドライヤーをかけて、ぐっすり寝よう。
少し、わくわくしてた私の心は例えるならピンク。
授業中、放課後にはもう告白しなきゃいけないっていうプレッシャーから、ドキドキする。
心なしか、身体が冷えてきた。
不安になっている私の心は水色。
昼放課、友達といっぱい話して少し勇気がもらえた。
プレッシャーも消えて、元気を取り戻した。
そんな私の心の色は黄色。
運命の放課後に、私は教室に1人残っていた。
心臓がバクバクして、死んでしまいそう。
すると、ガラッと扉が開いた。
そこには、愛しい人の姿。
一歩踏み切った私の心は何色だっただろう?
帰り道、泣きやまない私の頭を撫でながら微笑んでくれる人。
それは、愛しい君。
気になったから聞いてみた。
さっきの私、例えるならどんな色だった?
すると君は空を指して
太陽の色と言って、冗談めかして笑った。
私がつられて笑うと、君は嬉しそうに微笑んだ。
私は、その笑顔こそ太陽の色だと思った。
あとがき
何とも言えない作品になってますね。
誰かさん
リア充おめでとう。
寿へ
次、10でお願いします。
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