04 | 2024/05 | 06 |
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「紗枝嘩一緒に帰ろう♪」
私の背中をポンとかるく叩いた少女は隣に来てにこりと笑う。いわゆる満面の笑みだ。
「いいよ。それにしても、どうしたの紘美。えらいご機嫌じゃない。なんかあったの?」
「え?別に~。」
まぁ、そこまで知りたいとは思わなかったので、私はそのまま歩いていく。紘美は横で私についてくる。
紘美と私は幼なじみだ。本名、中多紘美。家が隣同士で、いつも一緒にいる。外見は私より背が小さく細身だ。私は紘美が好きだ。もちろん親友として。紘美もそう思っていると願いたい。こっちが親友と思っていても、あっちが思っていなければ意味が無いのだ。
家へ向かう道を歩いていると、ふと目の前に一人の男子が現れた。紘美はそれを見てほんのり頬が赤くなる。私はそれを見るといつも胸が痛くなる。
「よっ!お2人さん。いつも仲が良いねぇ。今帰り?だったら一緒に帰ろうぜ!」
「うんいいよ!」
この男子の名は瀧沢哉。一応幼なじみ。紘美の思い人でもある。
「いいよね。紗枝嘩。」
「うんいいよ。・・・でもいいの?二人で帰んなくて。」
私は小声で紘美に言う。
「いいの。2人じゃ緊張するんだよね。すこし。」
「ふーん。」
やったー!二人と一緒に帰れる!なんて思ってしまう。応援すべき私がなぜ喜んでいるんだ!友達失格だぞ!
「何やってんだ?行くぞー!」
多分、哉は紘美のことが好きなんだと思う。その間に私が入ってはいけない。入る隙なんか無い。
そんなことを考えている私をよそに、楽しそうに話してる紘美と哉。・・・緊張なんかして無いじゃん。良かったかな?よし!ここから一人で帰ろう。
「あれ?紗枝嘩は?紘美知らない?」
「知らない・・・。どこいったんだろう。」
2人が気付くのが遅かった。そのとき、すでに私は別の道から帰っていた。
何とか2人に見つからず、家に到着。私の家は紘美の家と哉の家に挟まれている。だから、帰る道は同じと言うことだ。
ふとカレンダーを見る。2月14日のところに、赤いペンで丸が描いてある。それを見るたびため息。どうせ渡せないチョコなんて作る意味無いのに、ちゃっかり作る用意を買ってしまった。明後日だっけバレンタインデー。友チョコにするか。
やかんに火をつける。すると、携帯がなった。電話のようだ。応答のボタンを押し、電話に出る。紘美だった。
「あっ!紗枝嘩さぁ!」
怒られると思った。でも違った。
「もう心配したんだからねぇ?突然消えて・・・。気悪くしたかと思った。あっ悪くした?」
私はホッと息をつく。
「全然。邪魔かと思って別の道で帰っちゃった。ゴメン。」
「え?全然邪魔じゃないのに。だって一緒に帰ろうって言ったの私だよ?謝るのはこっち。ゴメンね。紗枝嘩。」
私全然分かってなかったんだ。紘美のこと。
「・・・。」
「どうしたの?私変なこと言った?」
「ううん。違うの。あっゴメン。今、火使ってるから。切るね。」
「うん。いきなり電話してゴメン。じゃあもまた明日ね。」
「じゃあね」
やかんからお湯が噴き出す。私の目からも生暖かいものが噴き出していた。・・・チョコ作るか。
『ピンポーン』と家中に響き渡る。紘美が来た合図だ。コートも着た、手袋もはめた、マフラーもした、鞄も持ったし、手提鞄も持った。準備万端で家を出る。いつもどおり家の前には紘美がいた。『おはよう』と毎日恒例の挨拶。よかった。ホントにいつもどおりだ。
学校へ行く道を歩く。ふと、紘美が口を開いた。
「紗枝嘩ってさぁ、好きな人いるんだよね。」
そういえば前いるって言ったんだっけ・・・。胸が痛くなる。うっ!なんて言おう。
「それって誰?教えてよぉ。」
どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう!苦笑いのまま考える。あっ。これだぁ!
「紘美の知らない人だよ。他校の人!」
「ふーん。どこの中学?」
「んー?どこだったっけなぁ?忘れちゃった!」
ふー。セーフ。
「そっか。明日バレンタインだから、一緒に渡そうかと思ったんだけど、中学分からないんじゃ渡せないね。」
なんだそういうことか。
「あっあのね!今回中学最後のバレンタインじゃん?だから、告白しようと思ってるんだ♪」
えっ?マジですか?
「が、頑張って。」
「うん!頑張る!」
あぁ。昨日紘美がルンルンだったのはこれを覚悟したからか。勇気あるなぁ。
数分後、学校に着く。教室に入ると哉が窓際でクラスの男子と喋っていた。紘美はそれを見つめるばかり、私はその2人を見つめるばかり・・・。
哉が私たちに気付く。すると、こっちに来た。
「おい。紗枝嘩、昨日先帰って・・・。どうしたんだ?」
「別に・・・。私用意しなきゃいけないから。」
「あっ・・・。何なんだよ・・・。」
ほかにどんな手があるのよ・・・。私には分からない!哉は紘美のことだけ考えていればいいんだ。
ガラッと教室の戸が開いた瞬間、みんなが席に座る。担任の長い話が始まる。本を隠して読む。内容が頭に入らない。本を閉じ、ため息をついた。あぁ、家に帰りたい。
またまた数分後、担任が教室から出て行った。みんな次の授業の用意をする。次の授業は理科だ!よし。哉とは席が離れている。これで良いんだ。これで。
帰り道、今日は哉と会わなかった。紘美はがっかりしていたが、私は嬉しいと悲しいの両方だった。
家に帰り、昨日固めておいたチョコをラッピングする。・・・2つ。義理としてあげればいいんだ。そうやって逃げるしかない。それしか無いんだ私には。
家の暖房に温められないように、自分の部屋にチョコを置きに行く。そして、ベットにうつ伏せになる。私はそのまま寝てしまった。
起こされたのは夕飯のとき。母は『寝れなくなるわよ』と一言。そんなの分かってる。多分・・・。
夕飯を食べ終えたので、ソファーにドカンと座り面白い番組はやっていないかと、チャンネルを切り替える。『これだ』というものは見つからず、あきらめて風呂に入ることにした。
風呂のスイッチをいれ、お湯がたまるのを待つ。そのときはもう、お腹が膨れていなかった。
寝るころになり、電気を消し、ベットに寝転がる。・・・ダメだ。眠れない。
結局眠れなかった今晩。ものすごく眠い・・・。でも、学校は行かなきゃ。
いつもどおり支度をして、いつもどおり紘美が来て、 いつもどおりの道を歩いて、いつもどおりの学校につき、いつもどおりの教室に入り、いつもどおりの生徒がいる。いつもと違うのは、この眠たさだけ。
時刻は放課後、私は紘美を待っていた。結果はどうなっただろうか・・・。やっぱりOKなのだろうか?怖いけど知りたくて、だけど知りたくなくて。複雑な気持ちを抑えられぬまま私は待つ。
紘美が戻ってきた。すっきりしたような嬉しそうな顔をしていた。・・・成功したのかな。
「成功?」
紘美は下を見ていった。
「不成功。」
意外な結果だった。私の感は外れたと言うことなのか。あっそうだ。チョコ渡さなきゃ。
「はい。友チョコ。これ食べて元気出してよ。」
「うん。ありがとう紗枝嘩・・・。」
紘美の目にはいっぱいの涙。私は紘美にハンカチを渡す。そしたら私も泣けてきた。もらい泣きというやつだろう。なぜだろう。頭がぼやけてくる。そのとき紘美の声が響き渡ったそうだが、もう私には聞こえていなかった。
私は・・・起きた。起きなきゃ困るけど。
私は今とても不機嫌と嬉しさが混ざった状態。ここは保健室。ここまで運んでくれたのは誰か。もちろん私よりも小さく細身の紘美は無理だ。そこら辺にいる生徒が運んでくれるはずも無い。運んでくれるのはただ一人、哉だ。ちょうど通りかかったらしい。
なぜか、哉と保健室で2人きり。どうすればいいか分からない。それに、紘美がいない理由も分からない。
「あっ・・・そうだ、哉に渡すものがある。」
「え?」
私はベットから降り、鞄を開け、黄色をモチーフにしたラッピングの袋を出す。少し投げやりにそれを哉に渡す。再び哉は『え?』と言った。私があげると思っていなかったようだ。
「あげるよ。」
と一言。なんと可愛げのない・・・。
「・・・あのさ、俺。」
あ・・・。返されるかなぁ。
「要らなかったら返して!」
うわぁ・・・。また可愛げのない。
「あっいや違うんだ。俺・・・物心ついたときから紗枝嘩のことが好きなんだ。紗枝嘩はそう思っていないかもしれないけど。」
「う・・・嘘でしょ?」
「そんなこと、嘘でいう奴がいるか!・・・いるかもしれないけど。でも俺は違う!・・・俺と付き合ってくれ。」
どうすればいい?嬉しいけど・・・。紘美は?もしかしてこのこと知ってる?
「あのさ・・・。紘美はこのこと知ってるの?紘美が今日告白したとき、このこと言った?」
「・・・言った。」
私は『そう』と一言いって、数秒黙った。沈黙がはしる。
そうか、紘美は知っていたからここにいないんだ。私は口を開いた。
「私もね、哉のことずっと好きだった。もちろん今も。」
「じゃあ・・・。」
「紘美には悪いと思うけどそのことずっと隠してた。私と同じように紘美も哉のことずっと好きだったから。それに、最初にこのこと告げたの紘美なんだ。だからなかなか言い出せなかった。私は紘美を裏切れない。ゴメン、哉とは付き合えないよ。」
私は黙って保健室を出て行った。家に帰る道、ずっと泣いていた。人目も気にならないくらい、いっぱい。
それから、私たち3人はどうなったかというと、ただいつもどおり。こんな上手い話は無いってくらい。でも、三人の心の中にはまだ、恋のかけらが散らばったまま。
「あっそうだ。ねぇ、哉!ホワイトデー楽しみにしてるからね♪」
皆さん的に、恋愛系だったらごめんなさい。
友情系にしたつもりです・・・。まぁこんな感じで、沙鞍の小説終了♪
あっ一応ホワイトデー書く予定なので少し楽しみにしといてねー!
(`Д´(@)ノ゛ じゃねぃ!!ふぅ疲れた。
私はあの人に出会わなければ、
何かに没頭することは無かっただろう。
そう何も。
「わー!きれー」
私の一人暮らしのはじまりの場所。なんだかわくわくしてきた。
「あんたが207号室の新しい住居人かね。」
「はい!」
「んじゃ、ついてきなよ。」
‘‘おおやさん``とか言う人かなぁ?結構じいさんだなぁ。
「ここじゃよ。合鍵はこれじゃ。そんで月に1回決まった日に金を取りに行くからのぉ。
月々8万じゃ。」
「安い・・・。この広さだと10万越すかと思ったのに。」
「(ニヤリ)その理由はもうすぐ分かることじゃ。
わしは100号室に住んどる。聞きたい事があったら来るんじゃのう。」
「あっ分かりました」
ガチャッ
・・・こっこれが8万?ひっ広い!あのじいさんもうすぐ分かるっていってたなぁ。
いつ分かるんだろう?・・・まッいいや。
「おぉ。ちゃんと荷物運んである!ラッキー。
そういえば明日入学式だっけ。準備しーよぉっと」
ガチャッ
・・・ん?なんだ?今ガチャっていったぞ?
玄関玄関・・・。えっ?なんで男の子(自分と同じくらい)がいるのぉ?
「あのぉ。部屋間違ってませんか?」
「そっちこそ間違ってるんじゃないの?」
「私ちゃんとおおやさんに連れられてきたんだから!
ちゃんと合鍵だってあるし・・・」
「こっちだって!」
「ここに荷物はこんであるし。」
「俺だってここに運んであるぜ?」
「お・・・おおやさんに聞いてこよう・・・。」
ど・・・どうなってるの?何であいつの荷物が?
ピンポーン
「あ・・・やっぱり来たんじゃのう」
「やっぱりって・・・?」
「君達の親御さんとは知り合いでなぁ、
それまたそこの女の子とそこの男の子の親御さん同士も
知り合いでのう。このことは親御さんが決めたことじゃ。」
「はぁなに言ってんだよおっさん!冗談だろ?」
ポリポリ・・・
おじさん何ハゲ頭かいてんの・・・?
「冗談など言うもんか。ほれ親御さんからの手紙。」
何々?
‘‘塑宇佳へ
ごめんねぇ。
そのマンションのおおやさんと知り合いだから、
頼みやすくって。
相手の子・・・男の子だけど、もうお母さん許しちゃう!
もう何やってもいいわ。うふっ!
お父さんには女の子って言ってあるから安心してね。
大丈夫。その子の親はしっかりしてるって言ってるし。
ちゃーんと責任とってくれるわ。
じゃあばいばいがんばって!
お母さんどうなってもびっくりしないから。
by母``
意味分かんないけど・・・まぁいいや。
「部屋戻るぞ」
「あぁ。うん。」
どうしたんだろ?
「俺。結崎眞箏。
松実高校にもうすぐ入学するんだ。」
「えっ?私も・・・。松実高校に・・・。
あっ私の名前は、碕街塑宇佳。」
「・・・同じ?同居してること誰にも言うなよ。」
「そんなこと考えてなかった・・・」
「まぁいいけど。(こんなやつと同じクラスになりたくないな。)」
「じゃあ」
準備準備っと・・・
あっ荷物かたずけなきゃ!
ふー。やっとおわったぁ。
眞箏くんかたずいたかな?
覗こうっと。
き・・・汚い。
「手伝おうか?」
「あ・・・お願いしま・・・」
バタッ
「わーっ。大丈夫?」
「あっ。気がついた?
途中で倒れちゃって。」
「今何時?」
「えっ?あぁ、10:14くらいかな」
「もう?あ・・・戻っていいよ。」
「いや・・・。手伝うよ。」
「ごめん。頼むよ。」
「スースースー」
「ぐーくわー。はっ!寝ちゃった。
起きてー!眞箏くーん!」
「ふにょ!ほわーい」
「ブッ。かたずけはじめようか。」
「あ、うん。」
ブックックックッ。ふにょって・・・。
うけるー!
「後は、自分でできるから・・・」
赤面してる。なんかおかしい。ブッ
「わかった」
あ・・・ご飯。作んなきゃ。
仕送り仕送りっと。
あった!米と野菜と調味料。
これだけあれば大丈夫かな。
できた。何とか。
「ご飯作ったんだけど食べる?」
「あぁ。うん。今終わったところ」
なんかイメージ一転したな。
「いただきます。あ・・・いけるよ。」
「ん。ホント結構いける。」
そういえば夜ご飯食べてなかったな。
・・・明日って入学式。
同じクラスになれるといいな
(多分私はこのとききずいていなかった。
もうすでに‘‘没頭``しているということを。)
~入学式の日
あっ。結構かわいい!
この制服!
友達できるかな?
「準備できたぁ?」
「・・・一緒に行く気か?」
「うん。」
「俺はゴメンだね。誤解されたら困るから。」
「そっか。んじゃ。先行ってるね。」
「あぁ。うん」
着いたー!メッチャ近い!
あっ。あそこかなぁ。
クラス発表のところ。
えーっと?
さきまちそうか
あった!2組か。
あっ眞箏くんはどこかな?
ゆうざきまこと
ラッキー2組だ!こないかなぁ眞箏くん。
「ねぇ、あの子かっこよくない?」
誰のことだろ?
「あ・・・眞箏くん」
もてるんだ・・・
チクンッ
ん?なんだろう。
あっ目があった。あ・・・すぐ逸らした。ショック!
えっ?ショック?何でだろう?
「えー。クラスを確認した生徒は、
校内に入りなさい」
入らなきゃ。
「2組担任の吉田太郎です。もうすぐ式が始まるので席に座って静かに待っててください。」
声デカッ!このおっさん。
席はなれちゃったな・・・
はぁ・・・
?????なんでため息なんか。
「ねぇねぇ。手紙きてんだけど・・・」
「ごッごめんなさい。」
「いえ。ため息ついてたけどどうかしたの?
あぁ私の名前は白河由璃。よろしく。」
「私は碕街塑宇佳。よろしくね。
・・・聞いてくれる?」
「うん」
「ある子がもててるとチクッてきたり
無視されたらショックだし、席が離れると
ため息でたり・・・。」
「ある子って男の子?」
「うん」
「それって恋じゃない?」
「え?恋ってそんな、数日前あったばっかなのに。」
「恋に時間は関係ないものよ。」
私って惚れっぽいのかな?
でも初恋・・・。
「体育館に移動するのでしゅっせき番号順に並んで。」
あー長い校長の話が終わった。
やっと帰れるぅ。・・・さっさと帰っちゃお。
早く家に着け!早く家に着け!早く家に着け!
早く家に着け!早く家に着け!早く家に着け!
はぁ・・・やっと着いた。
ガチャ、ガチャ、ガチャリ・・・バタン!
ドスドス、ガチャン・・・バタン!
ペタン・・・。
気が抜ける。何か混乱するな。
恋ってこんなものなんだ。
ガチャッ。
ビクッ
帰ってきた・・・。なんだか体中が熱くなる。
会いたい。会いたい、会いたい!
無性に会いたくなってきた。
コンコン
「帰ってきてるんだろ?今日少し避けちゃってごめんな。
友達できたみたいでよかったじぇねーか。」
声を聞いているだけで落ち着く。
「うん」
「買い物いってくるな。」
行かないで!行かないで!
ガチャ!
「行かないで!」
「・・・?どうしたんだよ。」
「わ、分からない」
胸が締め付けられる。
「・・・お前結構もててたぞ。」
「え?」
「俺、何か嫉妬した。
最初は変な奴って思ってたのに・・・
何でだと思う?」
「何で?」
「好きだから。」
「ほ、本当に?」
「あぁ。俺って結構惚れやすいのかな?
でも実は初恋なんだ。」
「私、眞箏くんのこと好き。」
「よかった。もし俺らが4年たっても付き合ってたら
結婚しよう。
~4年後
幸せになれるおまじないー!
あっ!あった!
「はぁ・・・。またそんなの見てんのかよ。」
「いいでしょー!幸せになりたいんだから!」
「俺は十分幸せだけど?」
「・・・明日。」
「明日がどうしたの?」
「眞箏の20才の誕生日だよ?」
「うん。」
「もう、4年経ったのに。」
「うん。」
「約束忘れたの?」
夢中・・・いや、
没頭してたのは私だけだったの?
あなたは・・・没頭していなかったの?
「もう寝る!」
「あっ・・・」
朝か・・・。
起きたくないな。
グーーー。
お腹減ったな。何か作ろうかな。
ガチャ
眞箏・・・
「何でこんなとこで寝てるの?」
「ふにょ?塑宇佳ぁ。忘れてないよ。
あの日の約束。今日これを渡そうと思って・・・。」
「え?」
「これ。結婚指輪。
昨日、塑宇佳に言われたから焦ったよ。
4年経った。だから、結婚しよう!」
「はい!」
ごめんなさい。
少しでも疑ってしまってごめんなさい。
「今年で専門学校卒業するだろ?
修行積んで、2人とも一人前になったら
一緒に店つくろうな!」
「うん!」
~6ヶ月後
「やっぱりね。お母さん分かってたわ!
きっとこうなるって!」
「はいはい。分かったから。
ねぇ。ドレス姿どぉ?似合う?」
「もう!見違えちゃったわよ!」
「お・・・お父さん。泣かないで。」
「さ・・・さびしいなぁ」
「あっ、眞箏くん!どう?」
「に・・・似合うよ。(かっかわいい)」
「シンロウ、シンプサン教会ノホウヘキテクダサァイ。」
「はい!」
あなたに出会えて本当によかった。
あなたに出会わなければ私の中に「没頭」という文字はなかった。
本当にありがとう。私の運命を変えてくれて。
んーっと、没頭という字はあんまり使わないから
違和感があるね・・・。あと長くてすみません。ぺこぺこ(・・*)(。。*)(・・*)(。。*)
沙鞍でした。
「メモ」ってむずいけど書いてみるぜぃ!
‘‘私は1年後まだ誠司のこと好きでいるのかなぁ?``
はぁ・・・。何書いてんだか。でも気になる。
「・・・プッ」
上を見上げてみた。その声の持ち主は誠司だった。
「じょ・・・冗談だから・・・」
「どうせ冗談じゃないんだろ?」
「冗談だってば!!!!!」
おもわず大声を出してしまった。
「俺、知ってんだぜ?お前がうそつくとき下向くんだ。
自分できづいてないだろ。」
言われてみればそうだった。びっくりした顔の私を見て誠司は少し笑うと、
「俺はお前が好きだぜ?」
そう言うとすこしほっぺが赤くなった。
わたしのほっぺが熱くなっていく。
「うん。私も・・・」
念願の両思い。
このメモに感謝!
ホントにホントに感謝感謝感謝!!!!!
感謝×∞!!!!!!!!!
今度メモる時ははきっと・・・
‘‘私達は``だね。
うーん。微妙!!!((笑))もう少し上達できたらいいんだけどね。
ってことで沙鞍の小説終わり!!!!!