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「こんちは~」
お好み処ののれんが上がる。
「ぃらっしゃぁい!!」
いつものように沙絵の声が店中に響き渡る。
「あれぇ!貴御公!!マグロ持ってきてくれたぁ?」
「ぉう!今日は飛び切り新鮮なマグロだぜぃ!!!!!」
貴御公・・・とは俺のあだ名。
本名は樹下貴御昌。
「ねぇ、貴御公今日って何年何月?!」
いつものように沙絵が俺に日付を聞いてくる。
「3006年11月30日だよ。」
「はぁ~ん。もう11月かぁ。」
「沙絵ちゃぁ~~~ん!ビール追加ぁ~~~!!!!!」
これもいつも通り。
ここは:お好み処:といって、毎日武やらお偉いさん達がたくさん来る。
そこの一人娘の沙絵は忙しいのだ。
「貴御公何か飲んでく?」
「ぃや。。。今日は親父の手伝いがあっから。」
「そ~!」
「ただいまー・・・・・・」
「親父?」
いつもみたいに親父の「お~!沙絵ちゃんは元気だったか~!」というはちゃけた声が聞こえない。
「いないんかぁ~?」
何度呼びかけても応答なし。
_____ぴちゃ・・・・・・
「ん?」
暗くてよく見えないがそれは血だった。
「親父?」
・・・・・・・・沈黙。
「親父ぃ!!!!!!!!!!!!!!」
親父が血を流して倒れていた。
その横には手紙がおいてあった。
「貴御昌よ、お前は沙絵と仲が良さそうなので:上:の感に触った。今すぐ処刑台え来い。」
・・・上・・・・・・上様か!!!
続きはまたコンドォ♪
名前はブラック。
本当の名前じゃないんだけど。
アタシの親はダレなのか、本当の名前はなんなのか、兄弟はいるのか・・・・・・
わからない。だって、物心ついた時からずっと一人ぼっちだったから。
でもアタシは寂しくなんてない。だって、みーんな殺してしまうから。
メモに書いてある人たちを殺してしまうから。
殺すのは楽しい。でも・・・時々胸が締め付けられる。
===なんでだろう?
今までで二回も同じことがあった。 そうなるときは必ず、メモに書いている。
「スア・・・どうしてこんなに胸がいたむのかな?」
「知りたい?」
スアは何か知っているようだった。 アタシは聞いてはいけないとおもった。
どうしてかは分からないけど。
「・・・・・・やめておく。」
「そう?」
スアは無理にはヤラナイ奴。 アタシ達のボス。
物腰の柔らかい男。 アンマリ好きなタイプではない。 友達的にはいけるけど。
アタシが聞かない以上、スアは教えてはくれないだろう。
きっと胸が痛いのは、殺した人たちが昔、アタシに関係していた人だからだと思う。
==親・兄弟・・・・・・とか。
だからアタシはメモに綴る。
アタシはダレなのか、何者なのかを確かめるために。
===今日も明日も明後日も。