成瀬くんが私に冗談告白かましやがった事件…あぁもう長い!成瀬事件でいいや!!
……成瀬事件の次の日、私は学校を休んだ。つまり今日ね。
ズル休みじゃないよ!?
久々に体調が悪くなった。風邪かな―、とか思ったけど、昨日の事を振り返ってみると違うと分かる。明らかに精神的ですよね。
あれれ。私ってこんなにも弱かったっけ?
そんなこんなを今、私はベッドの上で考えております。携帯を無意味に右手に持ちながらね。
♪ドドドドドドドドド♪
「びぃやぁああ!??」
な、何事!?
とか思ったら着信か。伊達政宗のテーマにしてたの自分でした。忘れてました。びっくりしたなぁ、もう!
あああああ。
早くしないと切れちゃうや!
「はい?もしもし―」
『小梅?…あんたどうしたのよ?』
「美沙か!ん―…風邪?」
『…ふ―ん。今日日本史に真田幸村出てきたのに残念ね』
「なっ…なん…だと!?」
な に ! ?
私はそんな重要な時に休んでしまったのか?
しくじった!!!!!
真田幸村……!!
そんな神武将が出てきたというのに…私は…私は何てことを………!!!
「あああ!!這いずってでも行けばよかったあああ!!」
『夢子ちゃんも吃驚してたわよ?“戦国梅は―?珍しいわね―”って』
夢子ちゃんは日本史の先生で本名ではない。
凄く、物凄く“ゲゲゲの鬼太郎”に出てくるヒロインの夢子ちゃんに似てるから皆が付けたニックネームなのだ。
「夢子ちゃん…!戦国梅って………!!!」
『その通りじゃない』
「否定出来ない…っ」
戦国梅…!
旨そうなニックネーム付けやがって夢子おおおおおお!!
『あ、成瀬が毎放課教室に来てウザイんだけど。今も居るし』
「…知らんがな」
『あんたを探してるみたいだけど』
「…知らんがな」
『今私の目の前に居るんだけど』
「…知らんがな」
『あんたさっきから………あっ!』
「…え?美沙?」
美沙の声が急に途絶えた。
何事かと思い、私は美沙の名前を連呼した。
もしや…
先生に見つかった…とか?
『…片桐か?』
そんな私の考えは無惨にも打ち砕かれ、美沙の携帯からは私が体調不良になった原因である人物の声が聞こえた。
今回は携帯から更新!だから短いのです、はい。続きはもうできてます実は!まだ続くっす…!また早く更新できればな―、と!
PR