小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
Newコメント
[03/09 志李奈]
[03/09 魅世]
[03/08 寿]
旅立ち
上が志李奈の日記。 下が寿の家族の劇団のHP。
学園S内検索
バーコード
来てくださった人達
アクセス解析
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

聡:「ずぅーーーーーーーーーーーーーっっっっと気になってたんだがな、優歌の後
   ろにいるのって何?隠してるよねぇ!?」
 動物の話になると力が入った、聡だ。
優歌:「あ・・・え・・・え?・・・うん。優斗と優麻」
聡:「これがぁ~カワイイな!!生き物とかいうからどんなもんかと思ったらネ
   コじゃねーかよっ

優歌:「う・・・・ん?あいさつして優麻、優斗」
優麻:「こんにちは!です~。相沢優麻です☆」
優斗:「初めまして。相沢優斗だ。以後おみしりおきを」
 それまでちょこんと座っていたのが急に話し始めたので聡と俐羽は驚きが隠せない。
俐:「ふ・・・ふむ。しゃべるネコか、興味深いな。こんど持ち帰りたいな」
優歌:「だめ」
 優歌がすかさず答えた。
聡:「すんげぇ・・・・すんげぇぞこれ!!かっこいい~
 そういい優斗を振り回した。
優斗:「すま・・・すまぬ、やめ・・・やめてくれぇ~漣どの~」
聡:「なんでおれの名前わかるの?ちょーのーりょく??」
優斗:「あ・・あ。名札を見ればわかる」
聡:「あっそか、お前頭いいな!」
 そう言い二人(1人と1匹?)はしゃべり続けた。
俐:「・・・なぜマーちゃんとトーくんまで・・・??」
 俐羽は独り言をつぶやいた。それに優麻が反応し、答えた。
優麻:「う~ん、ゆとにぃと“へー”の上でおしゃべりしてたら目の前が真っ白になって
    ぇ、そう言えば白いちょうちょが通ったですぅ」
俐:「私たちと同じか」
美:「あ~!お月さんだ。もう夜なんだね」
咲:「本当だ!!キレ~星もいっぱい。日本じゃ見られないよね」
 二人の話を聞いていた皆は空を仰いだ。
聡:「これだけ星が見えるということは、ここは山かどこかだな」
優麻:「それは周りをみてわかるですぅ」
聡:「
俐:「皆、明日にそなえて早く寝よう。明日は森へ食料を探しに行くぞ。さ、だれが最
    初にねる・・・・?」
 周りを見た俐羽は優歌に視線を止めた。
優歌:「ZZZZZ・・・」
美:「どうやら一番は優歌だね」
咲:「じゃ私に番をねらって・・・おやすみ~」
聡&美:「おやすみ~」
 聡は優麻と優斗を抱えて、俐羽は座ったまま、美希と咲乃と優歌は川の字になって満天の星空の下、狂乱な生活の平穏な一日目に終わりを告げるのであった。
 

PR

優斗:「ゆか、起きろ、ゆか。おい、いつまで寝るつもりだ?」
 清澄な川のせせらぎと、うららかな陽射し。草木の繁茂する河岸に5人は倒れて
いた。そして、その内の一人である優歌を、1匹の黒猫が踏みつけている。 
優麻:「ゆとにぃ…ここ、どこ……?」
 その黒猫に、白猫が縋っている。相当不安なことが明瞭だ。
優歌:「ぅん……」
 優歌を筆頭に、のこりの4人も、次々と起きた。全員上手く状況を読み込めていな
いようだ。
美:「う~ん、空気が美味しくていい所」
 その一言で、場の空気が和らいだ。
聡:「そうだな。とりあえず、近くに町はなさそうだし、今日の晩だけでも野宿する準備
   しようぜ」
俐:「確かにな。先刻、飲料水になるか川の水を飲んでみたが、味から考えて硬水。
   ここは日本ではないだろう」
 少し、緊張が走る。だが、聡の采配で、持ち物のチェックに入ることとなった。各自
の持ち物を出し、全て口に出すというものらしい。
俐:「私は…パーソナルコンピュータ、筆記用具にシステム手帳、櫛、鏡、鞄、ハンカ
   チーフ、ちり紙、着替えだ」
咲:「着替え?」
俐:「美術部だからな」
美:「私は、パソコン、ゴム、櫛、ハンカチ、今時古臭い家の鍵と自転車の鍵だよ」
聡:「お、俺も鍵なんだけど…?」
 少し間が空く。咲乃は荷物が多いようだ。
咲:「わたしは、トランペット系、パソコンに、マンガ二冊、写真、ハンカチ、お守りと、く
   し、リップに、筋トレするから体操服、あとこの袋」
聡:「その袋の中は何?」
咲:「えっ…!こ、この中は……男の子には見せられないものなの!!」
 そう言うと、急いで鞄の中に乱暴に入れる。聡は他の女子からの視線が痛かったので、優歌に振った。優歌は2匹を隠しながら言った。
優歌:「私は、本とパソコンと鞄と、ハンカチだけ」
聡:「んで、俺は、ランニングウエア、タオル、パソコン……家の鍵、あと、水筒に、懐
   中電灯、カンパン、お菓子色々といろんな動物のメシ」
 あの鞄から出たとは想像できない量の菓子類が出てきた。道端で遭遇しうる動物の餌も出てきた。飼えないのが相当悔しいらしい。 
 その時、俐羽が立ち上がった。
俐:「なっとらん!!生徒会会員ともあろうものがマンガや菓子ましてやペットの飯だ
   とぉ!お前んな物くってんのか!?」
聡:「いや、オレが食べるんじゃなくて、コロ(犬)が…」
俐:「家帰ってからやれ」
美:「まあまあ、おかしは今は大切な食料だし、マンガは燃やせばあったかいよ?今
   けっこう寒いから夜冷え込むと思うし」
俐:「それもそうだな。うん、マンガは燃やそう。菓子はくうぞ」
咲:「え!?いつのまにか私のマンガが燃料にされるよ!?いや~~~~!!」
 叫んでる咲乃を無視して俐羽は続けた。
俐:「とりあえず2、3日はこれで足りるな。水はきれいだから飲める。一ヶ月は生き
   ていけるな」
咲:「み…水だけで一ヶ月ぅ~!?か…過酷なダイエットだね…」
美:「俐羽さん、あそこに森があるから果物あるんじゃない?」
咲:「よかったぁ~。でもしばらくは肉食べれないね」
俐:「うん。そうだな、ではさっそく明日行って見よう」
美&咲:「Let's go!!」
聡:「あのぉ…」
 女子の話に入れなかった聡がやっと話し始めた。


美:「そうなんですかー。会長ってイギリスのハーフだったんですね。私はフランス
   のかと思ってました」
咲:「な、何を根拠に……?」
 聡が破顔する。優歌も内心では面白そうだ。他愛の無い身の上話で、盛況な様子
だった。
聡:「で、雪末さんの、たつやっていうミニブタはどんな感じ?」
咲:「ユッキーでいいですよ!…えっと、タツヤ?可愛いですよ。普通のより耳が大き
   めで、ご飯もよく食べるんです」
聡:「そっか……なぁ、相沢さん。相沢さんも何か飼ってるんだろ?俺、動物好きだし
   聞きたいんだけど…?」
優歌:「優麻が白で優斗が黒」
 聡は頷くと、頭の中でもやもやとした白い動物と黒い動物を思い浮かべた。俐羽は
先頭を歩き、美希は欠伸を噛み潰しながら歩いていた。
 丁度会話が途切れ、全員の注意が前方に向いたその時。
俐:「くっ……!」
美&聡&咲:「うわっっっ!!」
 突然視界は白に染まり、咄嗟に目を覆った体勢のまま、体が停止する。
美:「体が動かないんだけど…?」
咲:「みんなそうだって!」
 薄らぎ、おぼろげになっていく意識の中、なんとか呟きを俐羽は絞り出した。
俐:「まさか、消失事件の…!?」
 全員の視界が暗転するころには、5人を除いた街並みに、モンシロチョウが通り抜け
ていった。


 明くる日の放課後。生徒会会員は、“初まりの部屋”に集っていた。
咲&美:「え~~~~~~~~~~~~~!?」
俐:「・・・・・うるさいぞ。もう少し落ち着いて聞いてくれ。」
 窓硝子が震える程の大声に、俐羽は眉根を寄せた。それというもの、今朝方に1年生の子が一人消失したという事項を、報告しただけだった。もっとも、俐羽にすれば、だが。
 聡が人にだすものに疎いため、また出された炭酸に泥酔している優歌を除いて、話はすすんでいった。
俐:「ともかく、前に渡した資料にあったように、この事件は連続で、しかも学園内な
     ら無差別に行われる。防ぐための原因究明を急いでいる。だから、諸君には、自
     己の防衛を優先しつつ、最大限の努力を期待している。」
美&咲:「はいっっ!!!」
 咲乃が敬礼の真似をしているのをみてとると、俐羽は口の端を緩めた。
 床に何かが落ちた音がすると、そこに、俐羽が呆れたように視線を送る。視線の意図に気付き、聡は、床に卒倒している優歌をソファに寝かせた。
聡:「もうそろそろ解散なんだけど、今日は集団で下校しようと思うんだ。良いか?会
  長。」
俐:「ああ。それでは、少々待っていてくれ。」
 椅子を離れて奥へ入っていく。変哲も無い行動にすら感じられる、その流麗さに、またしても美希たちは呆けることとなった。
聡:「相沢さん、みんな帰るんだと。早く起きないとおいていかれるよ。」
 みかねた咲乃が優歌を揺すった。酔いは醒めたらしく、咲乃の手を肩から除くと、本を取り出した。まだ心配な咲乃は優歌を眺めるようにして見ている。
優:「心配無用。」
 とだけつぶやいてそれっきり、本に視線を落としたままだった。時計の長針が30°ほど動いたところで、俐羽が戻ってきた。
俐:「待たせたな。帰るぞ。」
 ごく自然に鞄を置いていくので、慌てて聡が運ぶ。ついでとばかりに、後輩3人のものも担ぐ。
優&美&咲:「ありがとうございます。」
 三重の黄色い声に照れつつ、手を振って応対した。
咲:「うわぁー。極厚だよぉー!この資料。」
美:「そうだね~。」
優:「もうよんだ。」
咲&美:「はやっっ!!」
聡:「じゃあ、だいたいのことは納得してくれた?」
咲:「あっいたんだ漣くん。」
美:「ひどっ!」
聡:「いたよ・・・。ずっと。あっ!漣くんじゃなくて、さっくんとかでいいよ。」
優:「・・・わかった。さっくん。」
咲:「・・・『ずっと』ってストーカーみたいじゃん!」
聡:(ドキッッッ)「そそそ、そんなことあああるわけねーだろ!」
美:「動よう気味だね」
優:「うん。」
咲:「でもさとブーはそんなタイプじゃなさそー。」
聡:「さっ、さとブー!?」
咲:「じょうだん!ジョークだよ!でも、さっくんよりさとしのほうが、よ
   びやすい。」
美:「んー。確かに」
優:「私はさっくん」
美:「どうしよー。でも私もさっくんで。」
咲:「えっ!みんなさっくん!?んー!やっぱり私はさとしでよろしくぅ
   ー。愛称ユッキーだけど、みんな咲乃って呼んでOKだぜ!!」
聡:(ホッ。バレずにすんだ。)
 4人がげたばこについたころはもう6:00になっていた。
 美希と咲乃は自転車おき場へ、優歌と聡は校門へと向かっていった。そのころ俐羽は、例の先生と秘密の会話をしていた。
 誰もまだなにもしらない。これから5人の身におこることを。そして、それが、5人に深く関係することを。

≪ Back  │HOME│  Next ≫

[1] [2] [3] [4] [5] [6]
忍者ブログ [PR]
material by:=ポカポカ色=