2.
ある日、私は夢を見た。
普通の、ほんとうに日常の夢。学校へ行って、友達としゃべって。何も変わったことはなかった。
次の日、学校で、私は夢と全く同じ会話をし、行動をし、一日を過ごした。変わったこともあるものだな。そんなことを少しだけ思ったけれど、特に気にも留めなかった。
その晩も、夢を見た。朝起きて、準備をして、学校へ行って。勉強をして、友達としゃべって、部活をやって。家へ帰ると、まず夕飯。それからお風呂。社会科の宿題をやって、テレビも見て。そろそろ寝ようかな、と、ベッドに入ると、目がさめた。慌てて準備をして、学校へ行って、勉強をして、友達としゃべって、部活をやって、夕飯を食べて、お風呂に入って、社会科の宿題、テレビ・・・。
夢と全く同じだった。
こんなことって、あるのかな。ベッドの中で、一日を振り返りながら、思った。
そんなはずはない。明日一日を、前日の夢で見るなんて・・・。
しかし、その“予知夢”は、いつまで経っても終わらなかった。毎日、毎日、明日の自分の運命が分かってしまう。かといって、嫌な運命を変えることもできない。
私はテレビを見ながらぼんやりしていた。
すると、父が私の横に来て言った。
「お前も、見るようになったんだな」
「・・・へ?」
「夢のこと」
「・・・なんで知ってるの?」
「昨日の夢で、父さんがお前にこうやって話しかけるのを見た」
「へえ。やっぱりお父さんも見てたんだね」
「そうだな」
「いつから?」
「お前くらいのときから」
「毎日?」
「そう、毎日」
不思議な気持ちだった。お父さんが、ずっとずっと、私たちの明日の生活を、前の日の夢で見ていたなんて。そして私も、お父さんの“予知夢の能力”を受け継いでいるなんて。
その日から、父が予知夢を見ることは、なくなったという。 <終>
<注意>
ショートショートです。面倒になって早々と終わらせたわけではありません。
ショートショートです。
どこがファンタジーですかって?見てのとおり、
すべてがファンタジーですよ。
まあまあ、期限守っただけいいじゃないですか。
・・・期限守ったのは、ボロボロの第一話だけだろ、ですって?第一話だけでも期限に間に合えば、
間に合ったってことなんですよ。
OKですね?
<予告>
次の「証明」は<注意>なしのファンタジーです。
この小説のお詫びじゃありません。罪滅ぼしかって?はぁ?
・・・いいですよ。やってやろうじゃありませんか。「恋愛系」でいきましょう!
自分を追い込んでいるんじゃありません。
冬は~♪恋の季節だからぁ~♪
卒業式にはボタンをもらいたいものです。
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