お久しぶりで~す♪このところ忙しくてねえ。
修学旅行、近いね。楽しみ~☆ ・・・とぉ、その前に!「プロい」があります!日曜日ですよ!?12時50分集合ですからね?遅れたら置いていきますよ?
ということでドキドキというかヒヤヒヤしている魅世だあっ。このところその夢を見るんですよ。「プロい」の小説。破り捨てられなければいいのですが。
では。かな~り長い間書いていなかったバレンタインでいを書きます。
3.
「ただいま」
私は玄関で言った。しかし、お帰り、という返事は無かった。奥のリビングから聞こえるのはやはり父の怒鳴り声と母の悲鳴だけ。また発作が始まるのかな。そう思ったけれど、一向に始まる気配は無かった。私は、自分でも驚くくらい冷静になっていた。
そっと靴を脱ぎ、廊下を進む。ゆっくりとリビングの扉を開け、私は静かに言った。
「うるさいんだけど」
お父さんとお母さんは私の声に気づき、こちらを向いた。
「あら、恵美。ごめんね。今、お母さんたち大事な話し合いをしてたのよ。もうすぐ終わるから」
「お前はあっちに行ってなさい」
うそつき。話し合いなんかするまでもなく、離婚は決まってるくせに。
「うるさいんだけど」
私はもう一度言った。父も声を荒げて繰り返した。
「あっちに行ってろ!」
「あなた!」
母は父に向かって叫び、いい加減にしてちょうだいと頭を抱えた。私は高見さんの言ったとおり反抗してみた。
「てめえらいっぺん死んじまえ」
つぶやいたつもりだったが、思っていたより大きな声が出てしまい、父と母は目を丸くして呆然とこちらを見つめた。一瞬、空気が凍りついたように感じた。そのとたん、それまで固まっていた何かが解け出した。
「・・・死ねばいいんだって、二人とも!どうして私のことを分かってくれないの!?私のこと考えてくれたことある!?私の気持ちになってみたことある!?私の幸せっていったい何なのよ!?」
全身の血が顔に一気に上ったような気がした。胸の奥で、息が詰まって苦しい。まぶたが熱い。
「どうしてこんなふうに壊れちゃったの!?」
出る限りの大声で叫んだつもりだった。でも、その言葉はかすれた息にしかならなかった。目に涙があふれ、視界がぼやけてきた。
「もう、やめようよ・・・」
私は小さな声で言い、自分の部屋へと戻っていった。
ぽたりぽたりと、絨毯に水滴が落ちる。私はベッドに倒れた。枕に顔をうずめ、リビングにいる親に聞こえないようにひっそりと泣き、静かに鼻をすすった。涙は枕にどんどんしみ込んでいった。
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