小説や詩を載せるブログです。基本的にはリックス学園の小説ですが、それぞれが“100のお題”についても書いているので、お時間があれば覗いてみてください。 E.M.W.という企画もやっています。 雑談もあります。
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
Shafy Mile
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/12/24
職業:
学生
趣味:
物書き
自己紹介:
私たちShafy Mileは5人組みの素人小説家(?)です!
ではそれぞれの自己紹介いきましょう~!!

飴夜(いよ):絵を描くことが大好きでよくみんなからは「黒い」といわれてしまうが、自分では純白だと思っている奴~★
担当:絵(のちのち載せていきますよぉ)

沙鞍(さくら):いつも踊ってる陽気な奴~☆
担当:絵(のちのち載せます)と恋文

魅世(みよ):頭が良くて、いつもおしとや~かな奴♪
担当:文章(感動系ほかいろいろ)
 
志李奈(しいな):沙鞍と一緒にいつも踊ってるぶりっこな二重(多重)人格な奴☆(小説は黒いけど)
担当:ストーリーの構成&詩

寿(ことぶき):頭が良いのか分からない、変態な奴。
担当:文と企画。
Newコメント
[03/09 志李奈]
[03/09 魅世]
[03/08 寿]
旅立ち
上が志李奈の日記。 下が寿の家族の劇団のHP。
学園S内検索
バーコード
来てくださった人達
アクセス解析
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 2日目の朝。
 一番早く起きたのは俐羽だった。
 俐羽は顔を洗いに立った。
 そして次に起きたのは咲乃。
咲:「んー・・・・・ハラへったぁ。今何時?あれ?あれ?あれ?俐羽先輩がいなあ
   い?!?!?!」
 と周りをキョロキョロ見回す。
 そうすると、川で顔を洗っている俐羽を発見し、ホッと肩をおろす。
咲:「今日の朝からおかし食べるんですか?」
 と聞いてみる咲乃。
俐:「そんなわけはないだろう。朝からおかしなど・・・・・・栄養がとれないじゃないか」
咲:「・・・じゃ・・・どーすんですかぁ?」
 まさか朝なし?!なーんて思ってみる咲乃さん。
俐:「奇跡的にカバンの中に、タマゴ、パン、レタス、ハムがなぜか入っていたんだ。
   ・・・どうせ<ひつじ>が入れたのであろうが」
咲:「へえ・・・・・・」
 次に起きたのは美希。
美:「何②?何のはなしぃ?」
咲:「おはよー!」
美:「おはよー!」
 とあいさつをした後、いろいろ美希に説明した。

咲:「だーかーらあ、俐羽先輩のかばんの中に、いろいろ入ってたの!!」
美:「・・・ああ、なるほどね・・・」
 美希のこの言葉を聞くまでに咲乃は3回ほど説明をした。主語・述語がきちんとしていないと、彼女には理解してもらえない。
俐:「まあまあ。みんな起きてきたことだし、食べよう」
聡:「そうだね。さっさと食おう」
 5人は声をそろえていただきますと言い、朝食を食べ始めた。
咲:「おいしいっ!!自然の中で食べるのってサイコー!!」
美:「外で食べるのってはじめて」
聡:「相沢さん、どうしたの」
優歌:「これって、私たち、消失したんだよね」
みんな:「・・・・・・・・」
優歌:「つまり、2週間後には、私たちの記憶が・・・」
俐:「大丈夫だ。現実の世界の誰かが消失事件が起こったことに気付くはずだ。生
       徒会顧問の先生が何とかしてくれる」
優歌:「そうだといいのですが・・・」
美:「ちょっと待って。俐羽先輩、消失事件って1か月に1度でしたよね?」
俐:「そうだ!!それではおかしいぞ!きのうの朝、1年生の子が1人消失したはずだ」
皆:「・・・・・・・・」
 もう誰も口を利こうとしないで、黙々と朝食をすませた。時は静かに、でも確実に流れていった。
咲:「こ、こ、こういうときはマンガだ~!・・・あれ?ない!なーいー!宇宙人マンガ
   な~~い~!」
俐:「燃料としてあずかっておいたぞ」
咲:「えーっっ!かえして下さい~~!それ友人にかりたやつなんですぅ~!」
俐:「だめだ。友人にかりようが、ブタにかりようが、学校には不要物だからな!」
咲:「プゥー。あぁ、タツヤがこいしいよー。アイツ(兄)ちゃんとえさやってるかなあ?
   散歩は?おやつは?あぁきになるぅー」
美:「そ、そういえば、親は気にしないのかなぁ?」
聡:「おれは家にいないし・・・・・」
俐:「うちもだ」
優歌:「おばあさまが・・・」
咲:「あっ、おにいとおかあがいる!」
美:「私も家族が・・・」
聡:「そんなこと考えてなかったなあ」
咲:「まぁ!(←?)あっあんなところにテラキノミが!」
優歌:「あぁ。あの猛毒の。バトルロワイヤルⅡで少女Iが食べちゃったやつ。でもな
     いけど?」
咲:「みまちがいかあ」
 些細なことだったが空気がなごやかになっていた。
俐:「そういえば、食べ物を採りに行かねばならん。山というものは日が短いからな」
聡:「そうでした。じゃあ行きましょうか」
美:「あっでもかたづけを・・・」
 5人と2匹はかたづけを終わらせると、森へ入っていった。どんどん進んでいくが何も見つからない。しかも道が急になり、けわしくもなってきた。体力のある聡と咲乃(部活でランニングをやっているため)以外、けっこうくるしくなってきている。
聡:「もうそろそろ休憩を・・・」
俐:「そうだな・・・。休憩とするか」
 みんな一息つく。
優斗:「うーん・・・。けっこうきつい」
優麻:「そうです。もうあるけないかもぉ~です」
優歌:「私がしょってあげる」
咲:「いや!私が持つよ」
聡:「おれも」
美:「それにしてもけわしいですね」
俐:「あぁ」
 それからしばらくの時間がたっていた。山の頂上らしきものがみえてきていた。
PR

聡:「ずぅーーーーーーーーーーーーーっっっっと気になってたんだがな、優歌の後
   ろにいるのって何?隠してるよねぇ!?」
 動物の話になると力が入った、聡だ。
優歌:「あ・・・え・・・え?・・・うん。優斗と優麻」
聡:「これがぁ~カワイイな!!生き物とかいうからどんなもんかと思ったらネ
   コじゃねーかよっ

優歌:「う・・・・ん?あいさつして優麻、優斗」
優麻:「こんにちは!です~。相沢優麻です☆」
優斗:「初めまして。相沢優斗だ。以後おみしりおきを」
 それまでちょこんと座っていたのが急に話し始めたので聡と俐羽は驚きが隠せない。
俐:「ふ・・・ふむ。しゃべるネコか、興味深いな。こんど持ち帰りたいな」
優歌:「だめ」
 優歌がすかさず答えた。
聡:「すんげぇ・・・・すんげぇぞこれ!!かっこいい~
 そういい優斗を振り回した。
優斗:「すま・・・すまぬ、やめ・・・やめてくれぇ~漣どの~」
聡:「なんでおれの名前わかるの?ちょーのーりょく??」
優斗:「あ・・あ。名札を見ればわかる」
聡:「あっそか、お前頭いいな!」
 そう言い二人(1人と1匹?)はしゃべり続けた。
俐:「・・・なぜマーちゃんとトーくんまで・・・??」
 俐羽は独り言をつぶやいた。それに優麻が反応し、答えた。
優麻:「う~ん、ゆとにぃと“へー”の上でおしゃべりしてたら目の前が真っ白になって
    ぇ、そう言えば白いちょうちょが通ったですぅ」
俐:「私たちと同じか」
美:「あ~!お月さんだ。もう夜なんだね」
咲:「本当だ!!キレ~星もいっぱい。日本じゃ見られないよね」
 二人の話を聞いていた皆は空を仰いだ。
聡:「これだけ星が見えるということは、ここは山かどこかだな」
優麻:「それは周りをみてわかるですぅ」
聡:「
俐:「皆、明日にそなえて早く寝よう。明日は森へ食料を探しに行くぞ。さ、だれが最
    初にねる・・・・?」
 周りを見た俐羽は優歌に視線を止めた。
優歌:「ZZZZZ・・・」
美:「どうやら一番は優歌だね」
咲:「じゃ私に番をねらって・・・おやすみ~」
聡&美:「おやすみ~」
 聡は優麻と優斗を抱えて、俐羽は座ったまま、美希と咲乃と優歌は川の字になって満天の星空の下、狂乱な生活の平穏な一日目に終わりを告げるのであった。
 


_________________

人を、信じなくなりました。

どうして?

そんなの、分かりません。

答えになってないよ?

その答えが見つからないのです。
_____________________________








『Hey、小梅・・・俺は...』

『ま...政宗...?』

『俺は、小梅が...』

『うん、なに?』

『小梅、.....早く起きなさ~い!』


What?


「えええええええぇぇ!?政宗さまいつからオカンキャラに位置を変えたの!?」

「小梅っ!早く起きないと遅刻するわよっ」

「なんだよっ!本物のオカンだよ!畜生夢オチかよっ!夢でもなんでも最後まで聞きたかったよ!!」


・・・冒頭から失礼。
どうやら、私は夢をみていたらしい。政宗さまの。愛しの政宗さまの。


「何時までも寝ぼけてないで早くリビングに降りてらっしゃい!(カンカンカンッ)」

「うっ煩いよお母さん!いい加減フライパンとお玉もって起こしに来るの止めて頂きたいよっ」

「あら、定番じゃないの。朝起こすのにフライパンと、お玉。」

「...くっ」


そうなのです。
私の母は、毎朝フライパンとお玉を持って、私を起こしに来る一風変わった人なのです。

だけど、ご近所では評判の美人。
私も認める別嬪さんなんです、こう見えても。

しかも愛想は最高にいい、ご近所付き合いも最高、料理も完璧。
自慢の母です、と言いたいが、フライパンとお玉がある時点でもうOUTだよっ!
 
...だけどやはり美人だ。
この間なんか、20代位の人に告白されてた、ってゆう。しかも道端で。
もう43なのに、だよ?
これ、初めてじゃないんだよ、しかも。



「もう、お母さん煩いんだけど」


あれ、何時の間に入ってきたの姉?
不法侵入かな、うん。


「小町!小梅がまた寝ぼけてるのよ」

「何時までも寝ぼけるな!早く朝ごはん食ようよ、お父さんも待ってるし」
 
 
姉、朝からクールだよ、氷点下だよ。
いや、氷点下以下だよ。全ての生物が活動を停止する温度まできてるよ。
 
と、ツッコミはこのくらいにして、姉の説明をしよう。
 
私の姉は、これでもか!って程 び じ ん。
母に似たのだろう。
目は大きくて鼻も高くておまけに頭も良いときた!
この才色兼備がモテないはずが無い。
 
振った男は数知れず。ストーカー被害も数知れず。家に押しかけられたことも数知れず。私が利用されたことも数知れず。
果てしない、果てしないよ姉。
 
っと。早く着替えなければ学校に遅刻してしまう。
 
「はいはいはい分かったから、今行くから、着替えるからbackして速やかに私の部屋から退散しろ」
 
「...人を妖怪みたいに。早く来なよ?」
 
「はいはいはい、悪霊退散!」
 
 
美人親子退散!
もう悪霊の域だよ、私にとって!敵だ、全ての可愛くない子の敵だ!(私限定のな!)
 
 
そして私はすばやく着替え、階段を下りて皆の待つリビングの扉を勢い良く開けた。
 
「Hey!Good Morning!」
 
政宗さまの口真似をしながら、ね。毎朝恒例ですから。
 
 
「煩い。もっと静かに入って来い」
 
「Oh...」
 
ジーザス。父。
ドスの聞いた低い声、オールバックの髪型、頬の傷、そして目つき。
まさに893!(ヤクザ)
しかも黒いスーツときた!
 
これじゃどこかの組長じゃあねぇか。
毎日思うけどさ。
 
そして、お父さんも美形の類に入る。
スッとした鼻、キリッとした目、低い声。
女の子の憧れだね、これは。
これまたご近所でも評判の美男子らしい。いや、私も認めよう。素直にかっこいいから。
 
この前なんか、女子高生(私と同じくらいの歳の子)に囲まれてたし。
私目撃したときビックリしたよ、リアルに。
だけど、お父さんはお母さん一筋(てゆーかゾッコン)だから相手にしてなかったけどね。
 
どうやってあんな美人の母をGetしたんだか、不思議だよ。
それは逆も言えることだけど。
 
 
ここまで言えば、もう分かるでしょう。
私の家族は美形一家!
だけど私は美形じゃないから、私を除き美形一家!
どうして私はこんななんだろうと、一時期本気で悩んだ。実は橋の下で拾われた子供ではないのかと、本気で思った。
だけど違った。ちゃんと生まれたときの写真があった。
いじめか?神のいじめか?これは。
 
 
「小梅!早く食べなさい!美沙ちゃんが迎えに来るわよっ」
 
「あ~!そうだった!いただきますっ」
 
 
私はガツガツ朝ごはんを食べ、指定カバンを持ってドアを勢い良く開けた、そして毎度の事ながらこけた。
 
 
「いった~!」
 
 
いつもはそこに、美沙が居て、『ばか梅。梅干になってしまえ』とか暴言をはかれるのに、今日は美沙はいなかった。
そのかわり、
 
 
「・・・ぷっ」
 
 
見知らぬ男の子が此方を見て噴出した。
え、あんた誰?
 
 
「......」
 
「早く立ったら?学校遅刻するぜ?」
 
「...あ、あぁ!」
 
 
唖然としてたら、そいつから話しかけられた。
私は素早く立ち上がり、飛んでいったカバンを持って握り締めて駆け出した。
足、痛いな。
 
 
「あなたも遅刻するよっ!」
 
 
そう言って私は美沙との待ち合わせ場所に急いだ。
 
まだ、その男の子がクスクス笑っていたが、気にしない!
気にしたら負けよ!
 
ちょっと、かっこよかったけどさぁ!
身長高くて...
.......。
いやいやいや、政宗さまには適わない!政宗さまに敵なし!!
 
そうこう考えているうちに、美沙が見えてきた。
 
 
「馬鹿梅。おそいはボケ。梅干になれ」
 
「すすすすんません!梅干にはなれません、残念ながら!」
 
「...ちっ」
 
「ちょっ!あからさまに嫌な顔しながら舌打ちしないでよっ」
 
 
美沙は中学の時からの親友で、学力もさほど変わらなかったという理由で同じ高校を受け、見事に合格した。
 
 
「てか宿題やった?」
 
「え?何の?」
 
「英語の予習」
 
「...What!?今日何日!?」
 
「11月1日」
 
「おー、じーざす...あ。」
 
 
11月1日って、あの日はもうすぐってこと、か。
 
 
「何?英語の宿題だけじゃなく教科書も忘れたって?」
 
「違うよ!そこまで頭いってないから!」
 
「...あ。」
 
「何?美沙も教科書忘れたオチ?」
 
「ちげーよ梅干。あんたのことだよ」
 
「あ、...察した?」
 
「察した。もうすぐでしょ?あんたがブルーになる日。」
 
「まぁ今年は知らないけど去年と一昨年はそうだったよね」
 
 
去年と一昨年、ってゆうか一昨年からなんだけど、毎年ってほど歳を重ねてないけど、その日だけはなんだか妙に元気が出ない。
理由は、一つ。
 
 
「裏切り記念日か。」
 
「やな響き~」
 
「いい加減忘れろよ、引きずり梅子!」
 
「名前間違ってる!梅子じゃなくて小梅!反対にしないでっ」
 
「どっちも梅が入っていることに変わりはないだろう、梅子」
 
「いやぁぁ!」
 
 
美沙は、こんな冷たい感じだけど実は人一倍他人を思ってる。特に私。親友だからね。
ブルーになる理由を知っているのも美沙だけ。
他の人には暈して言ってる。信用できないから。
美沙は長い付き合いで、自分的に絆も深い気がするから信用できる。
その辺のギャルとかとは大違いなのです。
 
他愛の無い会話をしている間に、私達はいつの間にか教室に辿り着いていた。
 
 
「そういえばさ、この学校のモテ男知ってる?」
 
「モテ男?」
 
 
モテ男・・・一番人気のある男子?
そんなの知るか。私は政宗さま一筋!
 
 
「そんなん知るか!私は政宗さま一筋だいっ!」
 
 
心の叫びをもろに言ってやったわ。してやったりよ!
 
 
「あー、はいはい。戦国武将はもういいから、ってゆうかもう亡き人だからね?うん?」
 
 
すごくあしらわれた。そして『痛い子』的な目で見られた。
くっそ・・・!いじりやがってこのドSめがっ!!
 
 
 
「てーかさ、お前ら教室入れば?なんでドアの前で喋ってるわけ?」
 
 
 
後ろから男の声がした。
不思議に思って振り返るとそこには、
 
 
「あ」
 
「よぉ」
 
 
今朝、私が玄関でこけたのを目撃し、『馬鹿を見た』みたいな目をして笑ったあんにゃろーが居た。
 
 
「あれ?あんたら知り合いなの?」
 
「・・・ううん。今朝私のことを馬鹿を見るような目で笑った野郎だよ」
 
「あれは傑作だったな!なんで玄関であんなに豪快にこけるんだよ!」
 
 
そういってこんにゃろーはまた笑った。
・・・かっこいいよ、うん。かっこいいけど、ムカつくなぁコイツ。
 
 
「梅子お前・・・また扱けたのか、ドジが」
 
「ドジって・・・!しかも梅子違う!こ う め !」
 
「へー、梅子っていうんだ?」
 
「・・・人の話聞いてた!?小梅だから、こ う め !」
 
「ぶっ!お前いじると面白い奴だな!!」
 
「んな・・・!?」
 
 
ちょ、聞きました?今コイツ、ドS発言ぶっかましたよ!?なに!?美佐と性質は一緒ですみたいなこの感じ!
 
 
「・・ばーか死ね!」
 
 
私はどっちに言ったか分からない暴言を吐いて、教室の中へ入っていった。
だからその後の美沙とあの変な奴の会話の内容を、私は知らない。
 
 
「おもしれー」
 
「・・・あんたさ、前から小梅のことちょこちょこ見に来てたよね。本人は気づいてないみたいだけど」
 
「・・・バレてた?」
 
「バレバレだから、君。」
 
「そーだよ。前から見てた。」
 
「一目ぼれ?」
 
「・・・そんな感じ。あいつは覚えてねぇみたいだけどな」
 
「そ。」
 
「冷てぇな!理由聞かねぇの?応援してくんねぇの?」
 
「・・・人の恋に関与するほど私は大人じゃないもんでね」
 
「なんだそりゃ」
 
「だけど」
 
「ん?」
 
「もし小梅を傷つけたら、許さない。あの子はああ見えて、いろんなもの抱えてるから」
 
「・・・いろんなもの?なんだ、それ」
 
「本人に聞けば?教えてくれないだろうけど。少なくとも、そんなに軽いものじゃない。むしろ重いよ。・・・じゃ、精々頑張れよ少年」
 
「・・・な、んだよ・・・」
 
 
 
 
私が教室に入って数分後、美沙も入ってきた。
 
 
「美沙さん、あんたあんにゃろーと何話してたの?」
 
「べっつに?あんたのこと面白いって言ってただけだよ」
 
「おもっ・・・!?初対面の奴に私の何が分かるんだ!」
 
「・・・・・・馬鹿が」
 
「あ!?」
 
「何でも」
 
 
変な美沙。
いつにもまして『馬鹿を見るような目』が鋭い気が・・・!
 
 
「小梅」
 
「何?」
 
「無理、しちゃだめだよ」
 
「ん?」
 
「・・・アンタに傷をつける奴が、居るかもしれないから」
 
「・・・考えすぎだよ!もう居ないよ、そんな人。だから私は男子を拒否してんだから!必要以上に喋らない、接触しないように!」
 
「・・・そう」
 
 
やっぱり、変だ。
あいつに何か言われたのかな、美沙?
 
いつもより私のこと心配してくれてる気がする。気のせいなのかな?
 
私がアレ以上に傷つくことが、まだ高校生なのにあるの?
 
そんなの、あってたまるか!幸い私は美形一家から外れて平凡顔なので、モテない。
救われた、とか痛いこと考えてます、私。
 
 
「小梅さ、もっと自覚したら?」
 
「何をだい?」
 
「あんたの家族、美形でしょ?」
 
「私以外ね?」
 
「・・・・・はぁ」
 
「なに!?」
 
「馬鹿梅。梅干になってしまえ」
 
「んなっ!?」
 
 
いつもの会話に戻った!
とりあえず、一安心?
 
だけど、何だこの胸騒ぎは。何かが、起こる気がする。
私か、それとも私の周りの人に・・・



******************************************************



やっと更新!
テストがあったんで、ネタ考えてこうなった。
意味不明なところも満載、駄文万歳ぃ!
申し訳ござらん・・・orz

また三部作とか、それ以上とかになるかもしれないけど、どうか見捨てないであげて!

ごめんなさい、いろんな意味で謝ります!全力で!!
 今・・何時だろ?俺がバイトから帰ってきて、紗佳乃と母さんと喋って・・・。バイト終わったの何時なんだっけか。頭が回らない。つーか、何で俺はここにいるんだろ。

「靖和都。何ボーっとしてんだよ。」

 はっと気がつくと、和也が間近にいた。その隣にいる紗佳乃は俯いている。

「別に。てか用事って何?」

 紗佳乃のことが気になるが、話をふった。いや・・やっぱ、紗佳乃の方を優先した方がよかったかな。
 いろいろな事を考えていると、和也が話し出した。

「俺さ、紗佳乃のことが好きなんだよね。」

「何を今更。」

 俺は少し馬鹿にしたように言った。そして、紗佳乃の方を見てみると、何も動じていない・・?
 俺が、それに気づいたことを和也はわかったのか、話を続けた。

「昨日さ、紗佳乃暗くなかった?」

「え?」

 そういえば暗かった。その理由ってもしかして・・。

「俺さ、昨日紗佳乃にキスしちゃったんだよね。」

「はぁ!?」

 もしかして・・・と思っていた考えとは違って驚いたが、驚きだけじゃない。

「無理やりとかじゃないよな?」

 そう。怒りがふつふつと沸き起こってきた。というか、やきもちみたいな。

「そうに決まってんだろ。」

「テメェ!!!!!」

「好きな子と二人きりになればその気にもなるだろ。」

 あまりにも軽々しく言っていたので、本当に俺の親友なのかと思えてきた。


 このとき、頭が回らなくて分からなかったんだ。和也の優しさに。


「ふざけんな!!!!!」

 そう言いながら俺は、和也を殴った。

「ってぇ・・・。」

 ずっと俯いていた紗佳乃が、やっと前を向いて、耳から何かを抜いた。

「何やってんの!?靖和都!!!」

「何って・・・紗佳乃は嫌じゃねぇのかよ!?」

「あー。待て靖和都。」

「あ?」

「紗佳乃は今まで何も聞いてなかったんだよ。約束破るとは思わなかったからなぁ。」

 何のことかさっぱりわからなくて、険しい顔のままでいると紗佳乃がむっとした顔で俺に向かってきた。

「和也に謝りな!」

「え・・だって」

「だってじゃないわ!!!はよ謝れっつってんだろ!!!」

「いいんだよ。これは。」

 和也が間に入ってそう言うと、更にムカついてきた。

「つーかお前がわりぃんだろ!!俺が紗佳乃のことす・・・」

「す?」

 ヤバい・・・。どうしよう。何でこういうときに限って頭がまわんねぇんだよ。
 もう・・いいか。

「好きって知ってて・・・。」

 紗佳乃を見ると目を見開いていた。

「でも、姉弟だし・・・。無理だよな。和也、これがしたかったのか?」

「は?お前何言ってんの?紗佳乃の気持ち聞いてないだろ。」

「聞かなくても同じだろ?なぁ、紗佳乃。」

「・・・・・よ。」

「え?」

「同じじゃない!好きだもん!」

 え?嘘だろ。

「嘘だ・・。」

「嘘じゃない。でも・・・(これ・・言っていいのかな。・・・うーん。よしっ!)」

 でも・・?あー、やっぱ姉弟だから

「私たち・・・姉弟じゃないんだ。」

「「え?!」」

 そこで、ガチャっという音がして、そっちの方を見てみると母さんが立っていた。

「あ。お母さん・・・聞いてた?」

「うん。ごめんね。ていうか・・紗佳乃。」

「はいっ!(やばい!言っちゃ悪かったか・・・。)」

「まだ靖和都に言ってなかったんだ。」

「え?言ってよかったの!?だってあの時私にだけに話すからてっきり。」

「私だけって・・・あぁ。あの時は靖和都、家にいなかったときだったじゃない。」

「だからだよ!聞かれちゃマズイことだと思ったのっ!」

 なんだ?この会話。内容がよく掴めない。

「2人とも仲いいからすぐ話すと思ったし、あの時は流れで話しただけだもん!」

「もん!じゃない!!」

「抑えろよ。紗佳乃。」

「靖和都・・・。」

 ちらっと和也の方を見ると、ポカーンとしていた。

「か・・和也。」

「え!あ!なんかついてけなくて。てか、俺の作戦のお陰なんだからな!紗佳乃に耳腺つけろって言ったの俺だし、このストーリー考えたのも俺だし、ウッ、靖和都にっ殴られたのも俺だし、ズズッ、紗佳乃に振られたのも俺だしっ・・」

「泣くなって。ごめん。気付かなくて・・・。」

「な・・っ・・泣いてねぇよ!!」

 和也、疑ってごめん。俺、調子のいい奴だけど、お前は親友だ。

「和也・・私からもごめん。今日といい、今といい、辛い思いさせてばっかだね。」

「ていうか、何で俺たちの手伝いなんかしたんだよ。」

 和也は、は?という顔をして、涙を拭った。

「まぁ、俺は2人の間に入る隙間がなかったってことかな。それに、俺、靖和都も大事だし。」

「か・・和也・・・。」

 やばい。俺も泣きそうだし。

「いい友達持ったのね。」

 母さんがそう言った。うん。そうだな・・・。

「今日のこと、お父さんに言っちゃお♪」

 やっぱなぁって、えぇ!?

「え!?反対しないの!!?」

「別にする必要ないじゃない。血が繋がってる訳じゃないんだし。離縁しちゃえばいい話だし!」

 そう簡単に離縁とかいわないでくれよ・・・。

「離縁しても大事な息子だからね。」

「う・・・うん!」

「何か・・・靖和都って幸せ者じゃない?」

「だよなー。俺なんて・・・」

「ごめんごめん。ほんと・・・ありがとな。」

「世話がやける奴。」

「だね。」

 ほんと幸せ者だ。

 世界一。

 宇宙一。

「ありがとう。」

 何度でもいうよ。

 この温かい人たちへ。

 大好きな君へ。

 何度も。何度も。

 ありがとう。



―3週間後

「靖和都!早くっ!」

「もうちょっと寝させてよ・・・寝不足なんだからさ・・・。」

「バイトなんかしてるからでしょ?やめればいいじゃん。」

 紗佳乃は知らないもんな。

「今日な・・・。」

「?・・・ていうか!!今日は遊ぶ約束してるでしょ!?夏休み始まってもゴロゴロしてるだけだったし・・・。」

「そうだけど・・・。よしっ!起きるかっ!」

「そうそう!!!」

 明日は8月1日。今日はバイトが終わる日。そして8月3日は・・・。






―3日後

「誕生日おめでとう。」

「え!!まじで!?」

 赤いチューリップの花束を見て、紗佳乃が言った。

「まじでって・・・。」

 嬉しそうに紗佳乃が笑っている。幸せだ。
 すると、紗佳乃が一本抜き取って、俺に渡した。

「え?」

「靖和都に。」

「何でだよ。俺が渡したものなのに。」

「そうだけど・・・。赤いチューリップの花言葉・・知ってる?」

「知らない・・。」

「愛の告白。」

 あい・・のこく・・はく。

「私、靖和都のこと大好きだから。」

「・・・俺も。紗佳乃が大好きだよ。」

 どんどん・・顔が近付いて・・

「あー、邪魔。ってか、道端で教育に悪いことしないでくださーい。」

「和也!!」

 邪魔が入ってしまった・・・。でも・・俺にとってはこれが幸せなんだ。

「ありがとな。」

「はぁ!?何だよ。気持ちわりっ!」

「別に?」

 3人で笑いあう。

 来年も再来年も10年後もこうだといいな。


 幸せがつづいてるといいな。




《終》





あとがき

やっと終わりました。
微妙な終わり方だけど許してください。
ありきたりな話でごめんなさい。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
 魅世ばっかりに更新させてんの、悪いと思ってんねんで?というわけで寿です。中間テスト出来が悪そうでちょいあははな感じ。(今日10/17が最終日)
 九月の頭に文化祭終わりました~。文化系クラブ×3なので忙しさは極めました。文芸部の小説は顧問にちょっと褒められてん。もっといろんなん書くとええらしい。てか、知り合いから恐ろしいリクエストが……!
 そうそう、私の交換小説のキャラと同じ役職に就いたでー。要は、副会長。生徒会自治会の副会長。競争率低すぎて楽勝やったわ。演説を放送でやんねんけど、放送部の私はめっちゃ有利。なにより、みんな短すぎ!昔を思い出して二分ぐらいの原稿読んだら評価が二手に……
 まあ、2、3年生には好評やってんけどな。
 演説のおかげで一躍有名人。他にも、髪型(後述)でも有名。一番有名なんは呼び出しの放送やけど。
 で、髪型の話。いやいや、髪型は変わらんのよ。いままで通りに8:2分けの伸びっぱなしショートやで。ただ、夏休みも終わりの頃に、親があんまりに勧めるもんやから。
……ただいま前髪に金のメッシュが入ってます。クラスの人にも大層驚かれて、超真面目なのにメッシュという謎な印象に落ち着いてるみたいやね。てか、脱色した髪は光学的に見て光頭やねんで。あははは。
 むしろ一部でのあだ名は「メッシュ寿」(寿には名字が入る)。

 あー、もう一個か二個か大きいイベントがあってんけど、また違う記事で。一応まだ勉強中やから。またテスト終わったら交換小説UPするな~。

 以上、寿でした。
≪ Back   Next ≫

[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20]
忍者ブログ [PR]
material by:=ポカポカ色=