ったく、ほんとゴメンナサイ。始めたのは3月の下旬だったのに。ぜんぜん更新できてません。話はできてるんですけどね。
それから、今日の出来事。昼食の時間、私が寿のブロッコリー一つとお茶一杯を奪ったら、寿が狂って泣き叫び、お皿を床に叩き付けて粉々に割りました。それから、食い物の恨みを晴らすため、志李奈のスリッパの中にご飯粒を入れるという陰湿ないじめをしました。また、その後も寿は私に
憑いてまわり、「お茶・・・ブロッコリー・・・お茶・・・」とつぶやいていました。(
ちょっとだけ誇張あり)
ということで、みなさ~ん!テストがんばりましょうね♪
4.
どのくらいの時間が経ったのだろう。起きたときには、あたりは真っ暗で、すっきりと晴れた空には無数の星が輝いていた。
私はベッドから起き上がり、水を飲みにリビングへ向かった。リビングの戸を開けると、ソファに座っている黒い人影が見えた。その人影は、ベランダの向こうにある夜空を見上げながら、たばこをふかしていた。
私はゆっくりとその人影に近づいていった。
すると、その影がこちらを向いた。逆光で、表情はよく見えない。
私はその人の隣に座った。やわらかい月の光が部屋の中に入ってきて、青白く壁を照らしていた。
なぜか、とても静かだった。今夜は、どうしたんだろう。車の走る音も聞こえない。本当に、何も、音というものが無かった。
海の底深くにいるような、あるいは、何億光年も向こうの宇宙の果てにいるような、とてつもない孤独と、安心感と、そして胸の奥から込み上げる、懐かしさのような気持ちを覚えた。
それにしても、不思議な夜だ。昼間はあんなに曇っていたのに。いや、それだけじゃない。何だか、空気がすごく澄んでいる。昼間のこの家には無かった何かが、今はあった。
「お前、幸せだったか」
突然、どこからかお父さんの声が聞こえてきた。驚いて隣の父の顔を見る。しかし、父は遠くを見ながら、相変わらずたばこをふかしている。
「お前、幸せだったか」
その声は、もう一度繰り返す。私は、その声が自分の心の中から聞こえていることに気づいた。
小さいころの、お父さんとの思い出が心に浮かぶ。よく、一緒に公園で遊んだっけ。そうだ、お母さんも一緒だった。三人で手をつないで。滑り台に乗って。ごく普通の、平凡な家族だったけれど、毎日、愛情を感じていた。
本当に、いつから変わってしまったのだろう。いつ、道を間違えたんだろう。その日に戻って、そのときの自分に、だめだよ、間違ってるよって、教えてあげたい。
でも、そんなことはできないし、仮にできたとしても、私にはする勇気がない。
それに・・・。
私は目を閉じ、自分の心の中に向かって、語りかけた。
「私はこの十七年間、十分幸せだったし、これからも、幸せだよ」
静かに、隣の人の肩にもたれた。心の中には、幸福だけがあった。
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